自分本位。

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経験者が勧める ストレスが極限状態・鬱病寸前になった時の対処法や考え

私は鬱病を実質2度経験しています。(現在ほぼ2回目状態)


鬱病になるとメンタルの健康が大きく損なわれるだけでなく体のあちこちに不調が発生します。

体調が大きく崩れる前に出来る限り鬱病を予め回避することが望ましいです。
体調が崩れてしまうと気持ちが更に落ちてしまいます。もうダメだという気持ちに陥りやすくなってしまいます。

悩んでいる方に参考になればと思い今回は体験談的な記事をリリースします。
現在も鬱病に近い状態ですが自分なりの対処法で現在なんとか体調を維持することができています。
医者ではないので特に医学的根拠などはありませんが、鬱病を患った人間がやっている実際の対処法として参考になれば幸いです。

 

 

私の病歴など

 

  • 中学時代、人間関係に酷く悩み片頭痛を発症し慢性化。
  • 20代前半で仕事における極度のストレスで鬱病発症。4か月休職
  • 部署異動後5年目、高ストレス状態(抑うつ状態)と診断。なんとか耐える←今ここ

これまで簡単にこのような状態になりました。今がちょうど3回目くらいの山場です。
1回目に鬱病と診断されたときは、ストレスが限界を超えて体のあらゆるところに異変が出ました。あまりの辛さに死を意識しました。
そのとき出た症状は以下のようなものです
・週1以上の強烈な片頭痛
・てんかん
・風邪でない原因不明の発熱・微熱
・扁桃炎
・結石
・倦怠感
・強烈な眠気
・掌に帯状疱疹が繰り返し発生
・重度の便秘
・睡眠障害(毎日仕事の夢しか見ない)
・10キロ以上の急激な体重減少
・止まらない嗚咽

それぞれ発症タイミングはバラバラですが日々このような異常が体のあちこちに起こり、最終的には外出すらままならない状態になりました。
健康面で常に不安があり、メンタルが完全にやられました。生きることがこの時最も辛かったです。


尚、現在は毎日人間関係によるストレス・イライラが酷く会社のストレスチェックで高ストレス状態(抑うつ状態)と判定されました。
2度目の鬱病のような状態になりつつあります。
ストレスの原因が前回と多少異なっているのも要因として考えられますが1回目程酷くはなく、健康面でそれほど変化はありません。
鬱病を1度経験しているので自分なりの対処法でなんとか健康を保てている状態です。

現在は毎日と言っていいほど私生活・仕事関係なく強烈なストレス・イライラに襲われます。まるで拷問を受けているかのような感覚です。
しかし自分なりの対処法で傷を癒し、日々乗り越えています。

 

すぐに誰でもできる簡単な対処法

対処法は簡単です。

それは寝ることです。何も考えず思う存分寝ます。それ以外何もしません。

一時的な対応になってしまいますが、まずは何よりこれが大事です。たくさん寝ることによって寝起き後の精神状態が全く違います。

 

深刻な状態の場合は何もかも全て投げ出して構いません。手遅れになってからでは遅いのです。長く休むことが大事です。
・どうしてもやらなきゃいけない仕事がある。

・自分がやらないと周囲に迷惑がかかる。

・仕事で大変な問題が発生したから対処しないといけない。

・仕事にいかないといけない

・勉強の課題がある

・試験勉強しなきゃいけない

・何かして金を稼がないといけない。
例えばこういった悩みや不安を抱えていても全部放棄してすぐ寝る(休む)のです。他人からどう思われようが関係ありません。自分の命・健康が最優先です。

まずは冬眠するかのごとくなにも考えずに寝ることが重要です。ストレスで傷つきすぎた心は数日では癒されませんのでできるだけ長く休むことが大事です。

抱えている不安・問題・心配などは起きて(休んで)気持ちが落ち着いてから考えれば良いのです。

 

現在私は、強烈なイライラ・ストレスに襲われたらできるだけ直ぐに寝る事を心がけています。また、私の場合は平日のお昼休みは仮眠は欠かせません。多少は寝る前のストレスやイライラを思い出して引きずりますが、寝る前よりもかなり楽な状態で気分がリセットに近い状態になります。すぐに寝られない状況であればできるだけ早く帰って即寝る。睡眠時間を少しでも多く取ることが重要です。

 

根本的な解決を目指す

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もちろん、寝る事だけでは根本的な解決にはなりません。たくさん寝た後で精神面での回復が感じられたところでじっくり落ち着いて考えましょう。

悩みは人それぞれですが、仕事の場合の例として
・転職の検討
・部署異動を申し出る
・数日有給をとって医者から診断書をもらって一旦休職してしまう
それでも根本的な解決に至らない場合、命に危険があると感じた場合は一旦会社を辞め元気になるまで療養に努め生活保護を申請する。

今以上に酷くならないために、また同じことを繰り返すことのないように根本的な解決を考えます。逃げることは決して悪い事ではありません。

 

放棄の例(私の場合)

私の場合仕事でかなり多くの課題や嫌な事が積み重なっていました。しかし全て途中で投げ出しました。

専門商社(製造関係)の営業をやっていた時代の話ですが、具体的に例を挙げると
・納期問題が多くの会社で発生
・製作難度が高い商品で品質問題が発生。
・社内の事務処理やメール作業
・ある顧客からは値段が高いから商社どけてくれと言われる。
・上からなんでもかんでも仕事を投げられる
・威張ってばかりいる定年間近の人間
・いつも機嫌が悪い上司(作った書類も全くと言っていいほど通らない、相談もできない)
・忙しいにも関わらず若手のため社内営業を強いられる
・無駄な飲み会(ほぼ強制)
・休日に行きたくもないゴルフの参加
・社内イベントにおける幹事
・毎日の上司らからの叱責
・夜遅くまで続く仕事と毎回終電近くまで続く飲み会

こういった仕事での問題がのしかかり手に負えなくなり、更に会社の人間関係のストレスが溜まってついに我慢が限界を超えました。

鬱病になるまでずっと自分の能力不足で他人に迷惑をかけていると思っていました。全て自分が蒔いた種だから仕方ない、自分の責任だと我慢をし続けました。できないことはできないとはっきり言えない性格もあったでしょう。

理不尽なことばかりで発狂するほどイライラすることばかりありましたが、そういった感情を無理やり抑え続けた結果、そういった感情もほとんどなくなりある時から全てがどうでもよくなりました。やる気・意欲が全てなくなり仕事では失敗ばかりしました。鬱病により普通であればできるようなことさえままならなくなりました。イライラも特に感じることはなくなり、無気力な状態です。会社の窓から飛び降りてもいいと思うこともありました。周りにいるすべての人間が信じられずに他人が怖くなりました。
しかし家族のことを考え、死ぬわけにはいかないと思い病院から鬱病とかかれた診断書をもらいました。そして勇気を出して会社に休職を願い出て、溜まっていた上記のような問題を全て投げ出して放棄しました。

私が抱えていた問題を引き継いだ人間は無責任だと思うでしょう。その時の部署は困ったことでしょう。ですがそんなことは全く関係ありません。冷静に考えれば結局は会社員なんて代わりはいくらでもいるからです。後から思いましたが自分がやらなきゃいけない事、自分でしか務まらないことなどというのは殆どの場合ないのです。もし特定の人しかできない仕事があったら、それは組織に問題があります。

仕事において責任感は大事ですが、それ以上に大事なことは自分の命です。自分の命がかかっているので命の危険が迫っていると感じたら自分本位に考えて全く問題ないのです。

借金して自己破産するような気持ち(経験はありませんが)で白旗を揚げて全部ぶん投げてしまえば良いのです。死ぬよりは遥かにマシです。本のタイトルにもなっていますが、多くの場合は死ぬこと以外かすりキズなのです。

 

薬の使用は注意が必要

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薬の使用で副作用や、断薬中に離脱症状が起こる可能性があります。


私は1度目の鬱病になった時、病院で処方された薬の力も借りました。

鬱病になった際に病院から出され、今まで飲んだことがある薬は
・レクサプロ

・デパケン

・トピナ

この3種類です。鬱病の療養の際はレクサプロという薬を中心に飲んでいました。
飲んでいる時は効き目はあったと思いましたが、薬の服用を止めた時に離脱症状(禁断症状のようなもの)が酷く大変でした。いわゆる、「シャンビリ」と言われる症状に数ヶ月間悩まされました。これは脳に電撃が走るような感覚やシャンシャンと耳鳴りが起こるような症状です。休職から復帰した後も眼球を動かすたびに「シャンビリ」が起こり集中できない状態になり、しばらく悩まされました。

抗うつ薬を減薬する安全な方法『中止後症候群』と『TMS治療』 » 【公式】東京TMSクリニック:TMS治療専門医療機関

薬はある程度回復の助けにはなると思います。しかし薬によっては使用を止める時に離脱症状が起こる事もあるので使用に注意が必要です。
あくまでも根本的な対処(仕事を見直す等)が必要です。そうしないと薬に依存してしまう可能性が高いです。

 

飲酒は逆に症状を悪化させる

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薬は余計に気分を落ち込ませる可能性があるので飲む頻度や量には注意が必要です。

仕事が辛すぎる時、私は毎日飲酒していました。
容量としては缶ビール1本・缶チューハイ2本程度は少なくとも飲んでいました。
酒でストレス解消できるのは酔っている時だけです。しかしこれは現実逃避のような状態です。
アルコールが抜けて酔いがさめた時、現実に戻されて一気に反動が来て余計気分が落ち込んでしまいます。

私は仕事のストレスが極限状態にあった時、根本的な解決もしないまま毎日飲酒し続けて負のループに陥りました。
これは気分・精神状態をさらに悪化させる要因となりました。
個人的には対処法としてはおすすめできませんので飲酒には注意が必要です。

 

生きる糧となるものを考える

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何かに酷く悩み、生きるのもつらくなってしまったらまずよく寝て落ち着きます。
その後は自分にとって大事だと思うものをよく考えることが大事です。

生きる糧・モチベーションとなるものを考えるのです。
ない場合、分からないといった場合は休んでいる間に探せばよいと思います。

熱中している趣味、家族、ペット、大好きな歌手や芸能人・アイドル等何でも良いです。自分が生き甲斐だと感じて前向きになれるものがあればそれを大事にしましょう。

私の場合は自分の家族、特に子供です。夜家に帰って子供の顔を見ると、子供のために明日も頑張ろうという気持ちになります。どんなに辛い事があろうとも必死に耐え抜いて子供に何不自由ない良い暮らしをさせてあげたいと強く思い、前向きな気持ちになれます。ストレスが溜まってもスマホにある写真を見て気持ちを落ち着かせます。


あるいは、目標を立てることもやり方の一つとしては大事です。
例えば
・欲しい物があるから頑張ろう
・近い将来外国へ旅行に行きたい
・資格を身に付けたい
等。しっかり心を休めてからこのような具体的な目標を探すことも大事です。

 

最後に:逃げることは悪いことではない

結局命がなければなにもできません。元気があれば大抵のことはできますが、元気がなければ何もできません。人間、死んでしまったらおしまいです。楽になるかもしれませんが、死んでしまったら何もできません。将来の夢や目標、やりたかったこと等がかなわず志半ばで終わってしまいます。

人生は辛い事・苦行の連続です。血反吐を吐くぐらいのストレス・苦しみを味わうこともあります。良い事よりも悪い事の方が多いはずです。理不尽なことに遭遇し、極度のストレスに曝されることもあります。そういったものを乗り越えたり、もし乗り越えられないほど難しく命の危険を感じたとしたら逃げたりして立ち回って生きていくことが人生だと私は考えます。勝敗のつかない戦いを死ぬまで永遠に続けているようもの、あるいは終わりのないマラソンを永遠にしているようなものです。

どうしても乗り越えられない辛い事に直面して自分の手に負えなければ時には諦めて逃げれば良いのです。これは動物と同じです。自分の身に危険が迫れば逃げるということはごく当たり前のことです。

人間は他の動物から襲われ食べられることは滅多にありませんが、その代わりに毎日のようにストレスという見えない敵に襲われます。時には立ち向かう事も必要な場面もあるかもしれませんが、そういったものからは逃げることは当然のことです。逃げるということは全く悪い事でも恥じることでもありません。苦境に立たされたとしても一旦撤退して、エネルギーを溜めてから再び挑戦することができます。とにかく命があれば良いのです。もうダメだ、辛いと感じたらまずはストレスによって傷んだメンタルを修復するために何も考えずにしっかり寝て休むことをお勧めします。

 

以上が私の実体験と考えです。少しでも同じような境遇の方のお役に立てれば幸いです。