自分本位。

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【ひねくれ】会社で社員投票制度なるものが始まった話。

会社で社員投票なるものが始まった。
ヒラ社員を中心に社員のモチベーションを高めるべく企画されたものらしい。
社員がそれぞれお世話になっている社員や結果を出して活躍した社員等に投票し、見事選ばれた社員は表彰され金一封もらえる、というもの。

私自身、こういうものとは無縁の人間だ。
会社では窓際的なポジション、かつ他人とは当たり障りない関係にとどめておきたい。会社の人間関係がとにかく面倒。飲み会があまりにも嫌いで定時過ぎたら一切関係を絶ちたい。そんな性格である。
仕事に余計な慣れあいや親睦はいらないし、お互いのやるべき仕事を淡々とこなしていけばそれだけで良いと思う。社内には親密な人間などほとんどいないし、鬱病を患ってからというもの今の会社には求めるものは特にない。もちろん出世欲もない。存在感を出さずに陰で静かに過ごしたい。今の仕事に対してモチベーションなんてものは一切なく、給与を得る為ただひたすらロボットのように毎日を繰り返すだけである。

このような企画をやったからといってモチベーションは全く上がらないというのが個人的な意見。こんなことをやるのであれば単純に若手社員へのボーナスの金額を増やす、ケチらずに社員へ残業代をしっかり出す、無駄な飲み会をしない、余計なイベントや慰安旅行に金を掛けないで給与で社員に還元する等といった事をした方がモチベーションにつながると思っている。仕事においては結局「モチベーション=金」である。努力に見合ったリターンがなければリターンに見合った以上の働きはしないということ。
やるべきことは最低限きっちりやるがそれ以上の事はしない。

この企画において選ばれるのはほんの一握りの人間。確率は数百分の1にも満たない確率だろう。頑張ったところで選ばれる確証はない。たとえ毎年選ばれるべくモチベーションが高まって頑張っても、選ばれなければモチベーションの浪費で終わってしまう。
だから毎日、無理なく適当に仕事をこなしてやっていけばいいということ。コスパが悪すぎる。

私がこの企画に唯一期待することはモチベーションアップといった意識の高い綺麗事ではない。面白い結末だ。

選ばれるべき人が順当に選ばれるというような出来レースではなく、「え、こいつが?!」というような意外性のある番狂わせ的展開。これが重要なのだ。
私の場合スポーツや格闘技の試合では特にこういった展開が好きなので、今回の投票では過去にあったイナズマイレブンの人気投票のような結果に終わって欲しいと心の底から願っている。

 そこで今回だれに投票をするか考えた末、以前に当ブログで言及した社内の暴れん坊:クラッシャー板前氏に票を投じることとした。

 


投票の際は理由も書かなければならない。そこには「毎日仕事だけでは有り余るほどの元気とパワーで尊敬しています。」と多少皮肉を込めた一言を添えておいた。
恐らく私以外にだれも投票をする人などいないだろうが、もし彼が自分自身に投票をしていればそこで2票を獲得できる。
確率は多少なりとも上がるはずだ。もしかすると私のようなひねくれた考えをしている人間がいる可能性も否定はできない。彼が奇跡的に選ばれてしまい、この投票制度すらもクラッシュさせて欲しいと願うばかりである。

ひょっとすると、このようなひねくれで不真面目な考えが私の仕事におけるモチベーション維持の秘訣なのかもしれない。