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軽乗用車の貨物運送が解禁。今後は構造変更不要に

10/24、国土交通省は軽乗用車の貨物運送を可能とする旨のニュースリリースを出した。

これまで軽貨物運送はN-VAN、エブリィ、アトレー、サンバー、アルトバンなどといった特定のバンタイプの軽貨物車、あるいは軽乗用車の後部座席部分を改造し2人乗りにして荷室を拡大した構造変更車両にのみ認められていた。しかし今後は制限がなくなりほとんどの軽乗用車が商用軽貨物ナンバー(黒ナンバー)の取得が認められることとなる。

これにより、自家用の軽自動車でも必要書類を通せば基本的に軽貨物運送が可能となる。ウーバーイーツや出前館などで代表されるフードデリバリーの配達業への参入ハードルが大幅に低くなり配達員不足の解消が見込まれる。施行は10/27(木)より。

cargo-news.co.jp

考えられるメリット・デメリットなど

メリット

・軽自動車があれば仕事が簡単にできる。

今回の施策によって個人が受ける恩恵は簡単に仕事ができるようになるという点だ。運輸支局に開業届け等の書類を提出し、ナンバーを交換する等の手間があるがそれさえ行えば簡単に個人で仕事ができるようになる。

デメリット

・積載量が少ない為できることが限られるかも?

積載量は乗車定員数から乗車人数を引いて×55kgをした重量となる。

一般的な4人乗り軽自動車の場合、1人で配達すると、

(4-1)×55kg=165kgとなり、165kg迄しか荷物を載せられないことになる。

宅配便で用いられるバンタイプの軽貨物車の最大積載量は350kg程度なのでその半分となる。そのため物量が多い運送業には向かず、現状は主にフードデリバリー向けと考えられる。

・任意保険料が高くなる。

商用の任意保険は自家用の保険と比べて圧倒的に高くなる。少なくとも1.5倍~2倍は高くなってしまうため、ある程度働かないと利益は出ない。さらにネット保険がなく基本は代理店に契約を依頼する必要が出てくるため、多少の手間がある。この点をよく認識しておかなければならない。

↓任意保険節約テクニック参考

jobsucks.hatenablog.com

不安要素

・配達員が過剰に増えて現役ドライバーの仕事がなくなるかも?

これまで原付専門でおこなっていた配達員の参入、そして主婦層の参入が今後予想されるため、仕事が減るのではないかということが予想される。配達員が過剰になってしまったらこちとら商売あがったりだ。これからどうなるか注視していかなければならない。

 

さいごに

今回のルール改正をきっかけに車両をアルトバンから軽乗用車に変更を検討中。自家用と配達用を1台にまとめて無駄な出費を減らすことが狙い。昨今の情勢で中古車の値上がりがとにかく痛手。魅力的な車両はどれも高い。。。