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【メタバース】触覚デバイスを開発する企業に注目

今回はメタバース分野におけるハードウェアの中でも触覚デバイスに注目する。

メタバースで連想するのはやはり映画マトリックスやレディプレイヤー1、トロンのような世界観だ。理想の世界、非現実的な世界をまるで現実であるかのように過ごし、体験したいと誰もが思うはずだ。

視覚デバイスのVRゴーグルが普及して比較的買いやすくなった現在(未だにMetaのOculusのようなちゃんとしたものは高価だが)であるが、この状況に慣れてくるともはやそれだけでは満足しなくなる。より現実感を味わうためには触覚は必須の感覚であることは間違いない。しかしながら触覚デバイスは未だ開発途中となっている。

デバイスを用いて実際にモノに触れる感覚を表現することは技術的に可能なのか?無理じゃないのか?と疑問に思うところだが、それに挑戦する企業があるので取り上げていく。

 

 

 

Hapt X(アメリカ)

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アメリカのHapt X社は触覚デバイス分野で有力視されている企業の一つだ。

Hapt Xは2012年に設立された、触覚再現の技術開発に取り組む新興企業。アメリカのシアトルに拠点を置いている。

同社が開発するデバイスはエアーコンプレッサーを用いてグローブに送り込む空気の流量を調整することによって触覚を表現している模様。130箇所以上の触覚フィードバックを備えることにより、繊細な感覚を生み出している。

昨年は約13億円の資金調達に成功しており、同社は既に日本円で合計30億円以上の資金を獲得している。気になるデバイスの価格は非公開となっている。

触覚デバイス開発のHaptXが1,200万ドル調達、需要の高まり受け製造拡大へ - Mogura VR News

 

SenseGlove(オランダ)

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Hapt Xと並んで有力とされているスタートアップ企業はオランダのSenseGloveだ。SenseGloveは2017年に設立されたオランダのデルフトを拠点とするスタートアップ企業。

同社のデバイスはHapt Xのものとは仕組みが異なっている。手の甲部分に付いた機械からそれぞれの指にワイヤーが伸びており、モーターの力で引っ張ることにより触覚を表現しているとされている。振動フィードバックも備え付けられており、衝撃の感覚も体感できるようになっている。デバイスの価格は4,499ユーロとのこと。(SenseGlove Nova)

SenseGlove Nova | PRODUCTS

ロボットハンドにしか見えない。触覚&力覚フィードバック搭載VR手袋「SenseGlove Nova」 | ギズモード・ジャパン

 

Meta(アメリカ)

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メタバースブームの火付け役といっても過言ではないメタバースを開発する巨大企業のMeta(旧Facebook)も触覚グローブの開発を行っている。

同社のグローブはマイクロ流体力学という技術を利用し、グローブに配置されている空気溜まりに空気を送り込むことにより触覚を再現しているとされる。これはHapt Xが開発するグローブに近い仕組みとなっている。

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マイクロソフト(アメリカ)

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マイクロソフトも触覚デバイスを開発している。上述の触覚デバイスとは仕組みが異なり、コントローラーのような形式となっている。

pc.watch.impress.co.jp

 

exii(日本)

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日本の企業でも触覚デバイスを開発・製造を行っている企業がある。

exiiは2014年に設立された日本のベンチャー企業。触覚デバイスのEXOS WRIST DK2をリリースしている。価格は約30万円。

exiii.jp