26日、ウォールストリートジャーナルは空飛ぶタクシー(エアモビリティ)の機体開発を行うリリウムに関する現状の課題を踏まえ、同社に対する批判的な内容のコラムを掲載した。
記事ではどんなことが言われているか?
・実現が難しくリリウムに対して市場は冷ややかに見ている。
・空飛ぶタクシーを普及させるには現状ヘリポートの数が足りない。
・リリウムは6人乗りで約250kmの飛行を目指しているが、リリウムの試作機はまだ数分間しか飛べない。
・しかし、現在搭載しているリチウムイオンバッテリーの発電能力は必要なスペックを満たしていない。現在のバッテリー技術では実現は不可能。
・飛行実現にはリチウムイオンバッテリーの能力向上が必要不可欠。
・株式市場に頼らなければ2023年末まで事業継続は難しい。
主にこのようなことが述べられている。この記事で分かったことは特に重要な課題はバッテリーという点。空飛ぶクルマの普及はバッテリーに託されている模様。目標にはまだまだ及んでいない。今後数年、空飛ぶクルマに見合うバッテリーが開発されるのかどうかということがまずは懸念すべき事項だ。そしてリリウムやジョビー等の新興企業が運用実現するまでのあと数年間、市場は待ってくれるのかどうかという点も問題だと指摘されている。空飛ぶタクシーの分野は夢がありながらも現状の課題が数多くあり、各社の動向を注視して投資先を選んでいく必要があると思われる。
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