自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

胸毛は悪なのか?クールビズで生じる胸毛問題についての持論

いや~なクールビズの季節です。

大抵の人にとってクールビズはネクタイを結ぶ手間が省ける。首の締め付けがなく楽になる。涼しいといったメリットがあるだろう。しかし私はそうではない。クールビズが苦手だ。

なぜ苦手かというと、胸毛が生えているため胸元を開けると胸毛が見えてしまうからだ。社会通念上、胸毛が出ていると良いイメージは持たれない。嫌悪感を感じる人間が多いとされている。一般的に見て私は体毛が濃い部類に入る。クールビズをはじめに考案した人間は胸毛問題を全く考慮していなかったに違いない。

誰も他人の胸毛なんて気にしてないだろうと言うかもしれない。それはその通りで確かに知らなければ誰も気にしないだろう。しかし一度知られてしまっては話が別だ。見せてもいないのに一度知られてしまうと

「うわっ、アイツ胸毛見えててきもいな~!」

「胸毛処理すらしていないなんてだらしない奴だ!」

「胸毛見えてる!汚い!不潔だ!」

などと思われる可能性がある。
確実に「お、ワイルドでカッコいいな!」なんて前向きなイメージは持たれない。この日本社会において、余計な印象は持たれないに越したことはない。無駄な諍い・軋轢などを引き起こす恐れがあるからだ。胸毛ごときと思われるかもしれないが、甘く見てはいけない。世の中はとにかくギスギスしており、細かいことで騒ぎになりやすいのだ。何かしら対処する必要がある。

 

胸毛が及ぼす害は?→所詮ただの毛です。

まず、胸毛の何がいけないのかを考えた。が、これといって問題点は見つからない。
唯一挙げるとするならば、視覚的に不快だと感じる者が圧倒的に多いという点だけである。他に視覚的に未だ問題が根強く残るものとしては刺青だろう。見え(見せ)なければそれ自体に問題はない。

例えばおなら、わきが等と言ったものは異臭を放つ点から何かしらの対応が必要であるはずだが、胸毛はそれがない。所詮はただの「毛」なのだ。

猫や犬をはじめとして、あらゆる動物は体毛びっしりなのにもかかわらず受け入れられている。そして我々人間の頭髪には髪の毛が生えている。それと全く変わらないものなのではないだろうか。

 

金をかけるつもりはない

こちとら出したくて胸毛を出してるわけではない。胸毛は生えてしまうのであるから仕方がない。出さざるを得ない状況なのだ。見せるつもりはないのにクールビズによって結果的に見えてしまうのである。この問題は胸毛を見えるように仕向けたクールビズ推進派の者達の責任だと思う。

レーザー脱毛して対策した方が良い、除毛クリームを塗った方が良いなどという記事が散見されるが、なぜそこまでして胸毛を排除する方向にもっていきたいのかが分からない。社会は胸毛=悪という図式。

私は毛の処理にお金をかけるつもりはない。(毛対策に費やす金の余裕はない)もし胸毛=悪とするならばクールビズによってムダ毛が見えてしまう人に対して胸毛処理のための補助金くらい出してくれても良いのではないかと思う。

唯一、金をかけずに済む方法は抜くことだ。しかし苦痛を味わってまで抜こうとは思わない。

ヒゲとは違う

ヒゲと同じように手入れするべきだと言う人もいるだろう。ヒゲはもともと顔から生えており、常に露出しているものなので剃るのは当然のこと。

一方で胸毛は普段から露出しているわけではない。クールビズさえなければ一生日の目を見ることはなかったものだ。なのでヒゲとは明らかに別物。鼠径部周辺に生える体毛などと一緒で普通であれば見えない毛を剃らなければいけないというのは全く持って理解に苦しむ。

 

体毛が濃いと圧倒的に不利

仮に胸毛を処理したとしても否定的に見られる場合があり、必ずしも良いとは限らない。体毛が濃いと良い事はほぼないのだ。

体毛を剃っている→キモイ

胸毛をそのまま放置→キモイ

結局どちらにしても良くは思われない。日本では胸毛はいわゆる「ムダ毛」と表現されることから、そもそも胸毛が悪だという考えになっている。

結局、密かに処理しておけば済む話なのだが個人的にはコソコソと小細工しているような印象を受けて気が進まないし、何度も言うようにそんな金はない。

このように胸毛が悪とされ不安を煽るような記事が出てくる始末。

 

結局、隠すしかない。

そのままはキモい。でも処理するのもキモい。もはや対処のしようがないので最終的な対処法としては隠すしか手立てがない。

例えば、胸毛ガード(胸毛が飛び出ない設計の)機能がついた服をつくるべきだと思った。やはりこのご時世、こういった問題に配慮したものをつくるべきではないだろうか。世界的なLGBT問題への理解の広まりと同様に、胸毛問題への理解を広める必要もあるのではと考える。クールビズでも安心できるように首の下までぴったりと覆うことができる胸毛を見せない効果がある服というのも必要だろう。

胸毛ガード・胸毛隠しという名称のものは現時点で存在しない。現状胸毛を隠す対処法としてはコンプレッションウェアのような首元まである服を着るしかない。

 

海外では胸毛が大事にされる場合も

イギリスのある保険会社では胸毛保険というものがあるらしい。

国によっては、多ければ多い程男らしく、強く見えるという理由から、少なければコンプレックス、多ければステータスと見る場合があります

このように胸毛を前向きにとらえる国もある。そのため一概に無駄毛・悪とは言い切れない。

 

おわりに

心外なのはどれもこれも相手目線でしか語られていないという点だ。見た目が不快なのはわかるが、胸毛は相手を攻撃するわけでも悪臭を放つわけでもない。無害である。生えている側の目線でどれも書かれてはいない。ただただ否定ばかり。

とりわけ日本において胸毛に対するネガティブなイメージは根深い。もはやこの意識は変えることは不可能だろう。毛深い男ブームのようなものがあれば別の話だが、全く期待できない。結局、私のような胸毛が生えている人間は周囲にバレないように隠すしかないということ。そして私は思う、胸毛は悪くないと。

 

参考リンク(他サイト)

girlschannel.net