自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

夢日記:ライジンからオファーされ会場入りした話。

夕べ、久しぶりに記憶に残る夢を見た。
格闘技イベント:ライジンにオファーされ、試合に出場するという夢だった。試合開始のゴングが鳴る前の会場入りした場面で目が覚めてしまったが、スリルのある印象的な夢を観ることができた。趣味で格闘技を始めたくなった。

夢の中で私は素人一般人枠として試合の出場をオファーされた。素人で有望な格闘家を発掘するという企画でライジンのスカウトの目に留まったというのだ。(実際はそんな企画などない)
仕事に対する意欲が全くない平凡なサラリーマンだが、どうやって見つけたのかは不明だった。しかもなぜか拒否することもなく勝手にオファーを受けていた。肝心なファイトマネー・体重など細かいディテールに関する交渉・説明などは一切なかった。拒否権なく強制的にオファーを受諾した模様。

オファー受諾後、対戦相手はなんとブラックパンサーベイノアだとライジンの担当者から言い渡された。極真空手の全日本チャンピオンであり、驚異的な身体能力が持ち味のほぼ黒人の選手だ。こんな相手に勝てるわけがないというのにただただ恐怖でしかなかった。自分の体重と比較して15キロ程度も開きがある。殺されると思った。往年の名試合である須藤元気vsバタービーン程の体重差ではないにしろ、私は試合経験がない素人である。

ライジンに出場するにしてもなぜこんな勝ち目のない、非現実的な相手と試合が組まれなければならないのか疑問だった。しかしながらこれは夢なので細かい理屈は抜きだ。夢には常識などというものは通用しない。マトリックスのような世界だから番狂わせ、奇跡も起こり得る。

オファーを受けた以上、観客につまらない試合は見せるわけにはいかないので試合までの数か月間猛特訓に励んだ。K-1出身のベイノアの弱点は寝技と判断し、試合に向けブラジリアン柔術のジムで日々寝技の特訓を集中的に行った。あわせて近所の格闘技ジムでレスリングや打撃の練習も行いできる限りの準備はした。

ついに試合当日。会場は埼玉スーパーアリーナである。会場入りした時、ちょうど大画面のモニターにベイノアの煽りVが流れた。ベイノアの顔がアップで映り、カメラ目線でこちらを見ている。色反転のエフェクトがかかり、「俺の名前は"ブラックパンサー・ダークネス・ベイノア"だ。お前を食ってやる。」と不敵な笑みを浮かべて言った。今まで「ダークネス」と言う名前はついていなかったが、演出で付け加えたのだろう。緊張感が一気に増した。

有名な選手が次々と会場入りしてくる。どれも皆知っている選手達だった。試合直前なので言葉がほとんどなく殺気が漂っていた。初めての私は控室の場所が分からず何もかも初めてだったので右往左往していた。周りの選手達は皆だいたい怖いので話しかけられずにいた。きょろきょろと周囲を見回していたところ、シバターがこちらに駆け寄り声を掛けてきてくれた。「おお、もしかしてあのサラリーマンの!」と彼は言ってきた。私は宜しくお願いしますと挨拶した。何も分からない私に付いてもらい、細かい事を手取り足取り説明してくれた。シバターは夢の中で印象が良かった選手の一人だった。シバターからの説明のおかげでようやく控室にたどり着くことができた。

その後、新参者のため偉大な選手達にまずは挨拶をしにいこうと思い別室を訪ねた。入ったのは堀口恭司の部屋。彼もちょうど会場入りしたばかりの様子であった。黒のキャップ、フーディー、スウェット姿だった。

 
 
 
 
 
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私が挨拶したところ、「おー、サラリーマンの!ヨロシク!頑張ってね!」と笑顔で握手した後私の肩をポンポンと叩いた。これまで映像で見ていた彼の姿と全く変わらない快活さ、爽やかさがあった。シバターと堀口恭司の二人は素直に良い人だという印象だった。 

 
 
 
 
 
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一方で話しかけることができなかった選手もいた。朝倉未来は王者の風格のような堂々とした雰囲気を漂わせ、なんだか格好つけているように見えた。一人で何も話さず部屋で精神統一していた。首をゆっくりと左右にひねり「コキッコキッ」と鳴らしていた。部屋を訪ねた私と目が合ったとき「一般人が話しかけてくるな。」と言いたげな目をしていたので私は空気を読みその場を去った。

他には今成正和と武田光司だ。そもそも彼らの顔はもともと苦手意識があったということと、実際間近で見たら顔が怖すぎて近寄れなかったという単純な理由である。加えて試合前ということもあり殺気が漂っていた。武田は筋骨隆々な外見に加えて日焼けサロン行きたてのような状態で肌が真っ黒で非常にギラついていた。試合直前はゲン担ぎで日サロに行っているのだろうと思った。「こんな人怖すぎて挨拶行けないだろ」と心の中で思い戸惑っていた時、私は目が覚めた。

 
 
 
 
 
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Koji Takeda(@kouchan.0813_official)がシェアした投稿

目が覚めた時、ベイノアに殺されずに済んで良かったという安堵感とライジンのリングに立って試合をしてみたかったという相反する気持ちになった。最も良かったことはシバターと堀口恭司との出会いだ。彼らは親切で好感が持てた。たかが夢の中での出来事だが、目が覚めても彼らの快い対応によって良い夢を見れたと嬉しい気持ちになる朝であった。