先日、配達中に面倒な道に遭遇した。どうやらニュースでよく見る私道トラブルが絡む道のようだ。自分には全く関係のない話だと思っていた。まさかこんな身近にあるとは思ってもみなかった。
グーグルマップより
閑静な住宅街の中に通行禁止の異様な柵・看板が置かれている。丁度行きたいのはこの先にあるマンションだというのに。周辺の道路は一方通行となっている。切り返しなどして引き返せないため迂回路は遠回りして戻らなければならずかなり面倒である。それを見越して意地悪く通れないようにしているかのようだ。
実際の地図(グーグルマップより)。柵が置かれている場所は丸印の部分。
きちんと地図上は道路になっており、行き止まりにはなっていない。しかし、実際見て分かる通り通行するなとバリケードが張られてしまっている。すなわちここは公道ではなく、私道だろうと推測することができる。
国土地理院地図
国土地理院の地図も確認してみた。こちらも道路として描かれている場所だった。
思ったことは、この家の住人は外出や帰宅の度に毎回バリケードを動かして出入りしなければならず、非常に面倒だということ。その面倒を我慢してまでバリケードを置くというのは何かのっぴきならない理由があるのだろうと思った。
違法駐車や騒音、不法投棄、ポイ捨て、犬のフンの放置などといった迷惑行為が過去にあったため、やむを得ず通行止めにした等の経緯があるのかもしれない。ちなみに迂回路は車がすれ違えないレベルの細い道幅となっている。この道路を生活道路としている近隣住民は不便を感じていることだろう。
道路を管理する所に問い合わせてみた
既に近隣住民から相談が寄せられているだろうと思い、地元自治体の道路を管理する部署に電話で問い合わせてみた。
内容としては以下の通りだった
・担当者ではないので詳しく分からないが過去に何等かのトラブルがあり柵がおかれている。
・数年にわたって同じ状況になっている
・解決に向けて特に交渉などしているわけではない。解決の予定もない。
・特に相談・苦情などは最近受けていない。
・今後もずっとこのままで迂回するしかない
このような話だった。非常にあっさりとした対応であった。面倒なので敢えて詳細を明かそうとしないのか真偽は不明だが、実際の担当者に聞く等して詳しい経緯を回答するくらいしてくれても良いと思った。生活道路がわけもわからず封鎖されているのだから、こんなあっさりした回答だったら近隣の迷惑している住人は納得せず引き下がらないだろう。
感想
個人の所有物(土地)においては公共の福祉が必ずしも優先されるわけではないという例を今回目の当たりにした。配達以外では全く通らない道のため、近隣住居への配達を受けなければ面倒な思いはせずに済む。
自分の生活に全く関係のないことなのでこれ以上詮索するつもりはない。とはいえ初めてここを通る人にとっては通れず困惑するだろうし、非常に不便であるため少なくとも地図を修正する必要くらいはあるだろう。
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