ロックアップ違反の件について
先日、個人投資家がロックアップ違反をしたという事件が世間を騒がせた。
名の知れ渡ったプロ中のプロであるようだが、これはポカしたというレベルでは済まされない大失態だと感じていた。相場に与える影響は大きいし大損こいた人もいるはず。
投資初心者のため、彼の実績などは詳しく分からない。
しかしこれまで同様の事例や罰則があまりないようなので、間違えましたてへぺろの体を装って売ってしまえばお咎めなしかもしれないという考えで大きな賭けに踏みきり、
買ったばかりの大量の株を意図的にすぐに売って巨額の利益に変えたという線も考えられる。
この件は2020年の9月の話であり先日発覚するまでの間なにもお咎めなしであった。
仮に本人がかなりのおっちょこちょいな性格で、間違って売っちゃってそれが後になって自分でルール違反だと気づいた場合でも今の今まで本人から何も間違えちゃいましたの一報もなかったのだろう。
とりあえず得したからバレなきゃいいや、言われたらその時にどうにかしようというスケベ心が見え見えであるのは言うまでもない。
後日、日経新聞に掲載のニュースによると4.8億円返還と書かれていたのでこの話はそれで決着がつきそうだ。バレちゃったからとりあえず返しときますそれで勘弁してくださいという雰囲気。
今回はこのような結末になったがもしかしたらこのまま彼は運よくバレずにそのまま逃げ切れたかもしれない。
今回については失敗に終わってしまったが、そうなる可能性もあったという点では彼はかなりの策略家であり、投資家に求められる先読みする技術を持ち合わせた類稀なる才能の持ち主であるのかもしれない。
事実、彼は株で巨額の富を得ているのだ。
野村証券の損失
ロックアップ違反の件が投資家界隈をにぎわし未だその問題が冷めなやらぬなか、
野村証券20億ドル損失という更に馬鹿でかいニュースが報道された。
各紙で大抵は「損失発生の可能性」という損失を回避できる可能性を含ませた紛らわしい言い回しだがもはやこれは損失発生。
損切りしなかったから厳密には損にはなってないという屁理屈じゃない。往生際が悪すぎる。有名な投資家のオニールだって損切りは早くしろと言っている。損は損。早く損切はするべき。それが儲ける道である。
ニュースでは難しい用語ばかり書かれているため横文字が多くなんだか分からなかったため、勉強の意味を込めて記事を読んで勝手な解釈をもとに図にした。
こういうのはある程度間違えてもいい。大枠を掴んで、かみ砕いてざっくり自分なりに理解することが大事なのである。専門的なことはプロの記者などにおまかせだ。
これが彼の判断でやったことなのかどうかわからない。また、なぜマージンコールに応じなかったのかも疑問なのだが単純に金がないから応じられなかった。それだけの理由だと思う。
そして私自身今回の件でとくに大損もしていない。(間接的に影響は多少あったかもしれないが)
しかしながら今回大損させ混乱を引き起こした担当者とビルファンら関係者に言いたいことは、初心にたちかえってもう1度、投資家のバイブルのである「デイトレード」を読むことを強く薦める。
何度も何度も読み直して反省し、驕ることなく謙虚な投資活動をしてもらいたいということに尽きる。プロなら尚のこと、素早い損切は大事だ。追証は負けということ。
また、これが引き金となりリーマンショックのような事態になってしまわないかどうかが心配なところだ。マーケットの動向には依然目が離せない。