自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

今回のプロルート丸光の一件について簡単にまとめとつぶやき

周知の通り、プロルート丸光が市場や投資家の間で騒ぎとなっている。
痛手は少ない方だが私も一応この騒動に巻き込まれた中の一人だ。飲み代分くらいの含み損を抱えている。
今回はこの件についての独り言である。

チャート

f:id:jobsucks:20210825171727p:plain

今日で一応底は打ったかのようには見える。 

なにが起こったのか?

なにも分からない方のためにも簡単に今回の件についておさらいする。

 

騒ぎになっているのはプロルートの筆頭株主(第1位)のWealth Brothersが数日の短期間で400万株を一気に売却したことである。それが発表されたのは4日後の8/24。

 

時系列で簡単にまとめると、
8/16 前場後 プロルート丸光がIRを発表。子会社MBSがカクテル抗体株の国外移管のシミュレーションが完了したとの内容。

8/16 後場~8/17 株価が急騰。600円台から一時730円程の高値を付ける。

8/18以降 株価が急落。連日ストップ安をつける。

8/20 前場後 プロルートがカクテル抗体株がラムダ株に有効だという検証結果がでたという主旨のIRを発表。

8/20 後場 板は特買いになり上昇するもその後すぐに急降下。圧倒的な売りをつけられて株価は更に下落。←問題の時期はこのあたり

好材料と思われたが以降も連日立て続けに下落。

8/24 16:00 時間差でプロルートが筆頭株主(Wealth Brothers)の異動をIRにて報告

8/25 現在株価300円台

おおまかにこのような流れだ。(少し間違えてるかも)

 

筆頭株主:Wealth Brothersってなに?

調べたところ、詳しいことについては書かれていない。

分かっていることは、
・金融スペシャリストがやっていて、企業の事業支援を行う会社という事。
・会社の代表が石山恵介という人がやっているということ。
基本この2点だ。

社長の石山恵介氏とはどんな人か?

調べたところ、プロルート丸光の子会社であるMBS(マイクロブラッドサイエンス)の代表取締役を兼任していることが分かる。
こう見るとプロルートおよMBSの内部事情を知っている者だということが分かる。

 

これは違法なのでは?

IRをここ数日短期間で連発し、株価を思惑上げさせたタイミングで一気に売り抜けるというあからさまな行為。
これはプロルートが株主のWealth Brothersに忖度して利益を上げさせる為にIRを連発させてお膳立てをした。
あるいは元々石山氏(Wealth Brothers)がこのコロナネタを好機とみて株価が上がったらすかさず売るという計画があったというように見える。
いずれにせよこれはインサイダー取引にあたるようにも見える。かなり意図的に感じられる一連の流れだ。

投資家・一般株主からの信用を著しく貶める行為。

今回の売却についてWealth Brothersからはこのような声明が出ている。
(プロルート丸光IRより)

2019 年 9 月の資本提携契約締結から約2年が経ち、資金使途としたシステム投資等により貴社 EC サイトの開設が実現しようとしており、また割当先の選定理由となった、当社が国内外に有する企業のネットワークを活用した新規事業の展開についても、エンターテイメント事業やヘルスケア事業を加える事に成功しており、一定の成果を挙げたと考えております。
企業価値増大の観点からは、当初 15 億円であった時価総額は 100 億円を超える規模となり、想定を上回る本資本提携の成果を達成したものと判断しました。
一方、人的交流を含めた御社との関係には何ら変化はなく、一旦売却は行いましたが、一投資家として御社の将来性に期待をしています。
特に、株式会社マイクロブラッドサイエンスを子会社化し、国策ともいえるコロナ治療薬に関わるビジネスを展開している事に関しては、
実現可能性の高さに加えて、ビジネスのスケール等、多大な関心を引き続き有しています。
当社と株式会社 Wealth Brothers との資本提携契約は今後も継続し、資本提携契約に基づき推薦があった武藤貴宣取締役についても引き続きその任にあたります。
また、新たに株式会社 Wealth Brothers と顧問契約を締結し、当社及び当社グループの企業価値向上のため、経営に対する助言・提言などの提供をい
ただく予定であります。なお、本件が当社の経営体制及び業績に与える影響はありません。

このように書かれている。

これをかみ砕いて超簡単に脳内変換すると、
『2年間支援してうまくいった(つもり)と思っているから、株価も上がってタイミングもちょうどいいし、ここで売っておくわ(笑)プロルートさん、株売りまくってもうほとんど持ってないけどコロナビジネスうまくいくといいな!心の中では応援してるわ!じゃあな!あとは頼んだ!』

このように私は勝手に解釈している。色々それらしい文言で書かれているが結局早く売って儲けたかっただけということ。

なぜ株価があがってきているこのタイミングなのか?短期間で400万株という莫大な量の株を売るとなれば株価に大きな影響を与えることは簡単に想像はつくはずである。
個人投資家や一般株主を蔑ろにする身勝手な行動に感じられる。
親会社のプロルート側に事前の通告があったのかどうかは分からないが、これはプロルートの信用も大きく損なわれる事件である。

個人の株主に事前報告無しで勝手に短期間かつ大量に売却をしていた。
そして8/20の時点で既に売り抜けていたにも関わらず報告が8/24と遅れて発表しているという点。これはかなり印象が悪い。

なぜここで売られたのか?

なぜこのタイミングで売られたのか考えられる要因をいくつか挙げる。

ポジティブ要因

・MBSはコロナ関連(カクテル抗体)のビジネスチャンスがあり、事業拡大・設備投資等のため急遽莫大なキャッシュが必要になり現金化した。
(MBSへ売却益を還元し、会社の成長を促すため。)


・MBSのビジネスや資産に将来性を感じた第三者が石山氏から株を安く大量に買い集めたかったため。
(同時に石山氏は金儲けしたかったのでWIN-WIN)
※この場合、株の大量保有報告書が出ないとおかしいので確率としては低い。

ネガティブ要因

・儲けたいと思ったからから売った。(とっさの思い付き)


・思惑でもなんでもいいので株価が上がってそこそこ利益が見込めるタイミングでもともと売ろうとおもっていた。
(儲かればプロルート・MBSなんてどうでもいい)


・抗体カクテルが市場に出る見込みがなくなったor失敗したor儲けられる望みがなくなったので売却益が出るうちに売り抜けてトンズラしようと思った。


・今までプロルートが出したカクテル抗体に関するIRは全てハッタリだった、ホラ吹いてIR連発させて株価つり上げ売り抜けてトンズラした。


・プロルートに関して何らかのネガティブな内部事情を知っており、儲けが出るうちに売り抜けてトンズラしようと思った。


・もともとプロルートと2年契約をしていた。プロルートと画策してIR連発させて株価が上がった時に売るつもりだった。

 

個人的な印象だとネガティブな要因の方が可能性は高いと思っている。

最後に

どんな理由にせよ今回の件に関しては親会社のプロルートにとっては社会的な信用を損ねる行為だという印象しかない。
特に投資家・株主の存在を蔑ろにしており、印象は最悪だ。こういった人物が子会社の代表を務めているとなると、株主が離れてしまってもおかしくないだろう。
会社の信用・発展を第一に考えるのであれば、事の顛末を詳らかに公表・説明すべきである。もし悪意を持った意図があるのならばWealth Brothersの代表兼子会社MBS代表の石山氏に対する処遇を真剣に考えるべきだと思う。
あとは今回のカクテル抗体の事業を無事成功させ、信頼回復・名誉挽回するしかないだろう。


でも色々書いたけど結局、株価が上がってくれればそれでいいよね~。