1月18日、マイクロソフト(MSFT)がゲーム会社のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)の買収を発表しました。7.8兆円と巨額の買収。この報道は市場を大きく沸かせました。今後のゲームビジネスを優位に進められるだけでなく、メタバースビジネスに向けて本腰を入れてきたかと感じられるものでした。
この件を受けて私自身マイクロソフトへかなりの好感を持ちました。まるで先日のトヨタのEV車発表のようなワクワク感です。期待感しかなく、妄想が止まりません。Facebookがメタへの社名変更を発表した際、最初メタバースのことが知らなかったためイメージが湧かず「なんじゃそりゃ??」という印象で、全く魅力を感じませんでした。
しかしその後アメリカの有名企業・ファッション業界等を中心に参入しはじめ、メタバースが世界的なトレンドになりました。今回の買収の件でアメリカのトップ企業達が本気であることを感じました。メタバースに大きな可能性があるということでしょう。
世界を牽引する巨大企業がこのように先陣を切ってくれると、小さな企業も後についてきやすいだろうと思います。メタバース業界の成長促進・可能性が広がることを勝手に期待しています。
アクティビジョンは去年からかなりネガティブな問題が報道されていたので会社としてはかなり助かったことでしょう。長年企業体質に問題があったことが指摘されていますが、倒産に追い込まれる程深刻な問題ではないと思いました。ニコラの前社長の件のように膿を出し切り、単純に不安要素を排除すれば良いだけなのではと思えました。
アクティビジョンに対する私のイメージは、コールオブデューティです。戦争モノのFPSに特化した会社というイメージでした。実際調べてみるとこれまでディアブロ、ウォークラフト、スタークラフトといった有名ゲームを手掛けてきた大手のゲーム会社です。
そしてマイクロソフトは2020年にはゼニマックス・メディアを買収しています。ゼニマックスメディアは傘下にスカイリムやFalloutで有名なベセスダを持っています。
マイクロソフトはゲーム機のXBOXを開発・販売する企業としても有名です。個人的にはXBOXのなかでもFPSゲームのHALOの印象が強いです。あとはマインクラフトです。
ゲーム産業でのシェアの拡大が図れるだけでなく、多くの人気ブランドのゲームを抱えることによってXBOXを共通のプラットフォームとした巨大メタバースを作り上げるのでは?という勝手な期待をしています。
マイクロソフトに将来期待したいこと
世界一大きなメタバースプラットフォーム
マイクロソフトはこれまでメタバース的なゲームとしてマインクラフトで既に大きな成功を収めています。現在もなお人気です。ここに更に大手ゲーム企業:アクティビジョンブリザードが傘下に加わってきました。そしてマイクロソフトはゲーム機:XBOXもあります。これらのノウハウを活かして世界一大きなメタバースのプラットフォーム開発に期待します。
今後、ライバルとなるのは任天堂・ソニー・グーグル・アップルになってくると予想しています。PC・スマホのOSが二大勢力になっているように、いずれは主要メタバースのプラットフォームも決まっていくのではないかと想像しています。
メタバースに関わる企業・業界の成長促進
ユーザーが使うハードに関わってくるであろう、インテル・エヌビディア・AMD・マイクロン・ウェスタンデジタル・デルといった米国企業。メタバース業界を成長させると関連企業にも恩恵がもたらされるだろうという期待もあります。
ハード分野の拡充
メタバースの環境が整ってくれば、ユーザーはより現実に近い疑似的な体験を求めるだろうと考えます。そこで必要なのが優れたハードウェアです。メタバースに注力すると宣言したMeta(Facebook)はハードウェア分野にも進出してきました。
マイクロソフトに期待することはソフトウェア・プラットフォーム・ハードウェア全てを網羅した総合的なメタバースのサービスを開発・販売することです。VR用トレッドミル:Omni Oneを開発するVirtuix社、触覚技術を研究するImmersion Corporation(IMMR)といった企業と提携、あるいは買収することを勝手に期待しています。
疑似体験ゲームの開発
アクティビジョンやヘイローで培ったノウハウを生かした戦争を疑似体験できるゲームの開発、フォールアウトの荒廃した世界観を疑似体験できるRPG要素があるゲームが出ることを勝手に期待します。
将来こういうことが当たり前にできるんじゃないかと思っています。
自宅では難しいかもしれませんがネットカフェ等で気軽にできる日が来るのを期待します。
兵士や警察の訓練用シミュレーターとしての活用、軍事産業への参入
撃や潜入といった訓練は基本的に屋外での実地訓練やセットを用いての訓練が多いはずです。しかし上記のようなゲームが当たり前になってくれば兵士の訓練にも活かせると思います。戦争ゲームを手掛けてきたアクティビジョンのノウハウを活かしてリアルで有益な訓練ができるようになるのではと期待しています。
最後にコメント
今回のマイクロソフトの買収にはある程度反対意見もあるかと思います。
7.8兆円と莫大な投資です。メタバースを否定的に考える人やあまりゲームに興味関心がない人にとっては金の無駄だと言う人もいるでしょう。
一般の素人考えですが、買収するならフォートナイトを手掛けるエピックゲームズやシムズ・シムシティを手掛ているEAあたりが良いのではと思いましたが個人的には賛成です。今回の買収で巨大メタバース誕生への道がかなり開けたのではないかと勝手に妄想しました。将来、世界一のメタバース企業になることを勝手に期待しています。マイクロソフトの今後が楽しみでなりません。
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