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注目ニュース:海外で物流ドローンの商用化が加速している件

5/27日経新聞朝刊にて米国のドローン宅配企業の記事が掲載された。「ジップライン」、「ウイング」というスタートアップ2社について言及されていた。

ジップラインは米国に本社を置くドローン配送企業。アフリカなどで5年間、約30万回の飛行実績を重ねたという。ウォルマートと提携をし、アメリカ一部地域でドローン使用の配達サービスを開始したと報じられている。

ドローンでワクチンを運ぶ「Zipline」、企業価値が27億ドル突破 | Forbes JAPAN

ZiplineがWalmartと米国で商用ドローン配送、アフリカで実績 | 日経クロステック

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ウイングはジップライン同様、ドローン宅配企業。主に食品の配達に従事。グーグル親会社のアルファベット傘下のスタートアップ企業だ。アメリカ一部地域で配達サービスを開始している。

グーグル系Wingがドローン宅配を本格化、モールの屋上を発着場に | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

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持続的な医薬品輸送ネットワークの構築に向けドローンの経済的実現性を検証する実証実験を開始 | ヤマトホールディングス株式会社

日本では以前、ヤマト運輸のテスト飛行が報じられていた。日本と比較すると米国企業のスピード感は圧倒的に速い印象を受ける。米国企業が先んじている背景として、規制が少ない未発達の地域や国での配達実績を積極的に積み上げてきたからだと本紙では述べられている。そもそもの資金力や規制が緩くノウハウを蓄積できる環境が日本とは圧倒的に違うということなのだろう。

ドローン配達の利点としてはCO2の排出量削減が述べられている。エンジン車と比較して2%程度に抑えられているという。その他EVTOL同様、道路混雑で遅延するという心配もない。一方で課題も残されている。バッテリーの寿命が短いため、1回あたりの飛行コストが高いという課題が指摘されている。個人的に懸念する点は天候に左右される可能性が高いという点。

人を乗せるeVTOLと比べて、宅配ドローンは人が乗らない分多少はハードルは低くなるのかもしれない。しかしながら日本でのドローン配達実現の道のりはまだまだ長いように思える。

 

 

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