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果たして海運銘柄御三家(郵船・三井・川崎)はもうオワコンなのか

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先日まで日経平均の株価の上昇を牽引して市場を賑わせた郵船・商船三井・川崎汽船の海運御三家ですが、先日郵船のレーティング(ターゲットプライス)格下げもあり一気に下落しました。
バルチック海運指数も一旦落ち着いたのでそれも影響してここ1~2週間は厳しい状況です。

持っていないのになんでこの3銘柄を確認してみたかというと保有している栗林商船と大運が3銘柄の影響を受けて引っ張られやすいからです。
(栗林はそもそも内航海運やホテル、フェリーなど観光関連中心であまり関係ないように思いますが不思議です。三井と同じで商船が付くから一緒と思われているのでしょうか。)

3銘柄改めてチャートを見てみます。

郵船

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9/27から10/5までに一旦11,290円→7,000円まで下落。下げ幅4,290円

大きく下がっていますが7,000円で一旦下げ止まったように思えます。7,000円付近で下髭が付いているローソク線3本。90日線でなんとか踏みとどまりました。

そして青く〇を付けた10/5の出来高はここ数ヶ月げ最も多い出来高となっています。下げても7,000円あたりだろうと市場は評価していると考えています。

10/5にジェフリーズが11,540⇒6,130にレーティング格下げしましたが、この期間で売っていたのだろうと思っています。なので一時的に大きく下げた。

ですが7,000円が下げ止まりの様相を呈しており下降トレンドと判断するのは時期尚早ではないかと思っています。7,000円付近が直近のベースラインとなりそうな予感。

9/27以前までがあまりにも順調すぎて一旦7,000円から仕切り直ししているように見えます。過熱感がありイナゴ買いもあったものの、いったん頭を冷やして再スタートしていると見ています。

来月控える第2四半期の決算発表でどうなるかはっきりしそうです。

商船三井

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こちらのチャートも郵船とそこまで大きく変わりませんでした。かなり似ています。

違いは90日線を割ってしまっているところ。支持線は6,300円付近。10/5では郵船同様下値で大きく買われています。

三井は10月末に第2四半期の決算発表を控えています。

川崎汽船

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川崎汽船は90日線で踏みとどまりました。こちらは4500円~4700円あたりに支持線。

気になるのは下げの出来高が他よりも多い印象を受けるところです。

こちらは11月4日に第2四半期の決算発表予定。

 

最後にコメント

初心者の私の見立てはこういった感じになりました。

尚、現在のバルチック海運指数は4732。一旦下がっています。逆にアメリカの長期金利は上がり続けています。

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Baltic Exchange Dry Index | 2021 Data | 2022 Forecast | 1985-2020 Historical | Price

 

バルチック海運指数の値動きや総選挙の結果、金利の動きといったものも絡んでくるだろうとは思うので難しいところ。これらが無難に推移していて、かつ各社の決算ミスさえなければそこまで下がらないのではないかと予想しています。

 

いずれにしても3社に共通して言えることはチャートを見た感じではオワコンと呼ぶにはまだ早いと思っているということです。一旦急上昇・過熱したところを落ち付かせているような状態だという印象を受けました。

しかしながら、直近の高値(チャートの頂点部分)を再度試して高値更新が失敗に終わった場合は一度手仕舞いしておいた方がよさそうです。

ちなみに保有株の大運と栗林商船も11月に決算発表予定。跨ぎはいまのところなしと考えています。