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【注目】東レが炭素繊維で空飛ぶクルマ分野開拓に力を入れている

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東レが炭素繊維材料(CFRP)で空飛ぶクルマ(アーバンエアモビリティ・eVTOL)分野の開拓に注力している。CFRPの大きな特徴は強度の高さと軽さだ。これまで航空機の機体や翼、鉄道車両、レーシングカー等でもCFRPが採用されており、信頼性は十分。

CFRPとは?特徴や用途から成形方法の選び方まで詳しく解説 | 東レ・カーボンマジック

東レは炭素繊維で世界トップシェアの企業だ。特に航空機向けが強く、これまで実績と信頼を高めてきた。空飛ぶクルマに採用されるのも当然の流れだろう。

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同社はアメリカのスタートアップ企業であるジョビーアビエーション(JOBY)、ドイツのスタートアップ:リリウムと既に供給契約を結んでいる。ジョビーは2024年、リリウムは2025年に運行開始目標となっている。さらに日本発の企業であるスカイドライブと機体の共同開発も行っている。

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今回の日経記事によると同社のCFRPは自動車軽量化での使用が期待されていたものの、需要が想定を下回っているという。各自動車メーカーがEV化に舵を切っているのが大きな要因とみられている。東レにとっては大きな誤算だ。現在は計量化よりもEVや電池の開発で航続距離をいかに伸ばすかということが重視されている状態であり、コロナウイルスも影響し売上利益ともに苦しい状況になっている。

「空飛ぶクルマ」で会場へ 大阪・関西万博に本格導入:時事ドットコム

万博まで1000日 尼崎市で「空飛ぶクルマ」実演飛行|NHK 関西のニュース

こういった厳しい状況の中、2025年の大阪万博では空飛ぶクルマが導入される予定だ。
素人考えながらもこれが無事に実現し成功すれば、以降は一気に注目されるはずと考える。東レにとっては我慢の時期。ジョビー・リリウム共に期待している企業であり、成功を願っている。

 

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