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投資メモ:米国市場で買える中国EV銘柄が気になる  $NIO $LI $XPEV

ここ最近ニコラをきっかけに電気自動車に対して興味を持つようになった。
単純で稚拙な考えだが、トラックはデカいので作るのも開発するのも大変。だから市場で評価されるまでまだまだ時間がかかりそう。
だが普通の乗用車だったら小さいし作りやすそうだからそもそもトラックよりも成長スピードが速いのでは?こう思った。なので普通乗用車のEVメーカーにも目を向けることにした。

www.sbisec.co.jp

blog.evsmart.net

上記サイトで世界・中国のEV市場について調べた。

昨年のデータだが、20位以内に6社もの中国企業が入っている。日本は日産とトヨタの2社のみ。中国国内ではやはり中国メーカーが強い。

他業種だが中国企業のDIDIが急成長していることもあり、他にもアリババやファーウェイ、TSMCや鴻海精密(台湾だが)等、近年で中国企業の成長っぷりは否が応でも無視できない存在。現時点で新興EVメーカーの株価は安いが今後成長する可能性が大いにあるのではないかと思った。
今回は米国市場に上場している3社(ニオ、リー・オート、シャオペン)について調べた。

ニオ($NIO) 

企業情報

ニーオはケイマン諸島籍の自動車メーカー。高性能な電気自動車の設計・開発・販売を手掛ける。
AIシステムを搭載したSUVタイプの「ES8」やコンセプトカー「EVE」、また、スーパーカー「EP9」などを展開する。
顧客向けの娯楽・イベントスペース「NIO House」、充電システム及び設備の「NIO Power」などのサービスも充実。
本社所在地は中国・上海市。
引用:ニーオ【NIO】:企業情報/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

と中国版テスラという位置付けらしい。漢字表記は「蔚来汽車」

 

関連記事:

中国版テスラのEVメーカー「NIO」の挑戦--新興自動車メーカーが急成長する理由 - CNET Japan

車種

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引用:NIO | Next Generation Smart Electric Vehicles

 

メインの4車種の他にスーパーカーのep9というモデルの5種類のラインナップとなっている。et7というセダンタイプの車はテスラのモデルSに似ている。航続距離はモデルSが約650kmに対して、このet7は最長で1000km走れるという。驚異的。

ちなみに、スーパーカーモデルのEP9がニュルブルクリンクを走っている動画があった。ものすごいスピード。

www.youtube.com

www.youtube.com

オフィシャル動画。見た目はケーニグセグの車にちょっと似てる。

 

出荷台数

上記サイトによると、2019年は2万565台、2020年は4万3728台と年々台数を伸ばしている。

中国新興EV3巨頭の8月出荷台数、理想汽車がNIOを抜いて首位に(36Kr Japan) - Yahoo!ニュース

直近の販売台数についても順調に推移している。

 

財務

jp.investing.com

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引用:NIO (NIO) 財務サマリー

 

毎年営業利益はマイナスになっているが、気になったところは昨年に営業キャッシュフローがプラスに転換しているという点。あとは資産を急速に伸ばしているという点。

 

株価・チャート

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上値切り下げ下がり気味です。チャートはあまり好きじゃない形。

 

レーティング

www.marketbeat.com

ここ最近更新はないが、平均で66ドルと高めに設定されている。

 

 

リ・オート($LI)

企業情報

リ・オートは中国の自動車メーカー。新エネルギー自動車市場に焦点を当て、プレミアムスマート電気自動車の設計、開発、製造、販売を行う。
消費力の高い大型SUVに注力し、独自の高速距離延長システムとスマート・ビークルソリューションを搭載したモデル「Li ONE」を販売。
また、直販・サービスネットワークを構築して、業務の効率化を図る。本社所在地は北京市。

引用:リ・オート【LI】:企業情報/株価 - Yahoo!ファイナンス

漢字表記は「理想汽車」

車種

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引用元:理想ONE | 创造移动的家, 创造幸福的家 | 实拍图库

今のところSUVタイプの1台のみのようだ。

www.youtube.com

出荷台数

news.yahoo.co.jp

8月の実績では過去最高の出荷台数を記録。順調に売り上げを伸ばしている。

財務

引用元

jp.investing.com

 

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年間でみると去年から急激に収入も利益も伸ばしている。去年はギリギリ純利益赤字だがこのペースでいけば今年で黒字化か。

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さらには昨年時点で営業キャッシュフローはプラス。

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資産も急速に増加。

株価・チャート

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こちらも伸び悩み中のよう。現在保合い。

レーティング

www.marketbeat.com

 

こちらは40ドル台

シャオペン($XPEV)

企業情報

シャオペンは中国の電気自動車(EV)メーカー。中・高級車市場を対象にスマートEVの設計、開発、製造、販売を行う。革新的な自律走行、スマートコネクティビティ、コア車両システムを自社開発し、高性能でエネルギー効率に優れたAIによる運転支援機能の強化に焦点を当てる。SUVタイプの「G3」およびスポーツセダン「P7」を販売する。本社所在地は広州市。

引用:シャオペン【XPEV】:企業情報/株価 - Yahoo!ファイナンス

漢字表記は「小鵬汽車」

車種

G3

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引用元:【Xpeng G3】Price,Pictures,Specs_Intelligent Electric SUV_Official

www.youtube.com

 

P7

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引用元:【Xpeng P7】Price,Pictures,Specs_Intelligent Electric Coupe_Official

www.youtube.com

 

 

現時点でSUVタイプのG3、セダンタイプのP7の2車種の展開。

フロントの顔は昔三菱が発表したHSRというコンセプトカーを彷彿とさせる顔つき。

出荷台数

中国新興EV3巨頭の8月出荷台数、理想汽車がNIOを抜いて首位に(36Kr Japan) - Yahoo!ニュース

小鵬汽車の出荷台数は同比172%増の7214台となり、2カ月連続で7000台を超えた。スポーツセダンEV「P7」は同比209%増の6165台を出荷し、4カ月連続で過去最高を更新した。

こちらも出荷台数を着実に増やしてきている。恐るべし。

財務

引用元

jp.investing.com

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売り上げは伸ばしているものの、営業利益としてはまだマイナス。

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資産は他の二社同様、昨年資産を一気に増やしている。

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営業赤字ですがキャッシュは年々増やしているようだ。

株価・チャート

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LIと似たチャートとなっています。現在保合い。あまり上に行く雰囲気を個人的に感じない。

レーティング

www.marketbeat.com

ざっくり50~60ドルとそこそこ強気の数字。

最後にコメント

現段階ではチャート形状的にどれもすぐに買いたいと思えるような銘柄ではなかった。しかしながら、三社とも車両の出荷台数を伸ばし会社の規模を拡大している。中国国内で着実に力をつけてきており、いずれは世界に進出していくだろうと思う。肝心の品質面・安全性はともかく、車の見た目はちゃんとしている。そして企業の成長力は驚異的であり看過できない。これらの会社が合併、あるいは連合を組んで世界と争うようになれば末恐ろしい。テスラの地位を脅かしトップのEVメーカーになる日もそう遠くないのかもしれない。