自分本位。

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回顧(懐古)録:水曜日のカンパネラは昔のネタ・サブカル路線でずっと行ってほしかった。(私の音楽遍歴)

今回は私の音楽遍歴についてつぶやき。

 

水曜日のカンパネラは昔私が好きだった音楽グループの一つ。
今まで忘れていたが、なぜか突然ふいに思い出された。そういえば好きだったなと。
彼女らは好きだったので今でも活躍をお祈りしているが、現在どういう活動をしているのかさっぱり分からない。
なぜかというとネタ系サブカル系っぽい路線からいつの日からか前衛的アートっぽい路線へと変わってしまい、熱は一瞬にして消えてしまったからだ。
路線が切り替わる境目は個人的な感覚では、フレシネというスパークリングワインのCMタイアアップで「ガラ」が使われた頃のように思う。

 

この時のコムアイさんの髪型は素敵だと思った。曲もマイベスト10に入る良曲。だがこの曲を境にしてあとは一切聴かなくなってしまった。

水曜日のカンパネラのCDでどれを聴いたらいいか訊かれたら、『シネマジャック』、『私を鬼ヶ島に連れてって』、『ジパング』を推すだろう。(インディーズ時代のアルバム)カンパネラの魅力はこれらのアルバムに最も詰まっていると私は考える。

きっかけ

たまたま営業時代に聴いていたラジオで何度も「桃太郎」と「ディアブロ」が流れていたのがきっかけだった。

 


最初はバカみたいな曲だなと思っていたが、じっくり聞いてみるとクセになる歌詞だった。
もちろん彼女らの曲は大衆向けの曲ではない。ハマらないひとは徹底的にハマらない。だがハマる人は徹底的にハマる。そんなグループだと思う。

例えると初期の頃のSOUL'd OUTのような感覚だ。最初に見たときDiggy-MO'は見た目も声もかなりクセがあるという印象だった。最近ではCreepy Nutsがネタにし出してから知名度が広がり人気が再燃したように思えるが、当時はディスられていたり、好きだという人は周りにほとんどいなかった。クセがあるものは一度ハマると徹底的にハマるのである。

 

特にディアブロのPVが良く出来ていて、ここからハマりだしたのを覚えている。

水曜日のカンパネラの良かったところは、

・ネタ路線のサブカル系が映えるコムアイさんのビジュアル

・ミュージックビデオのクオリティの高さ(くだらなさ・面白さが絶妙)

・ケンモチ氏のジャンルにとらわれないトラックセンス

これらが見事にハマっていたのだ。(昔は)

水曜日のカンパネラ マイベストソング

桃太郎とディアブロ以外のマイベストは以下の5曲。

 

ランボーと社会で必死に戦うサラリーマンを重ねた曲「ランボー」

キン肉マンの歌「二階堂マリ」

園子温監督の映画「恋の罪」をモチーフにした「ミツコ」

北海道の名物を歌った「シャクシャイン」

茶がテーマの曲「千利休」


コメント

今のカンパネラが好きな人もいるだろうが、私は断然桃太郎を出していたあたりのカンパネラが好きだった。正直なところ、最近のカンパネラのような芸術家っぽさを押し出した感じは全く受け付けない。
勝手な一ファンの期待に過ぎないが、へんちくりんなくだらない歌だけどかわいいコムアイさんが好きだったのであのまま貫いてほしかったと思う。
コムアイさんの声や歌い方はネタ系の歌にドンピシャでハマっていた。特にディアブロや二階堂マリなんかがそんな感じだった。
路線が変わっていったところで離れたファンは自分だけじゃないはず。
ここまで水曜日のカンパネラをメジャーグループに仕立てたプロデューサーのケンモチヒデフミ氏の手腕は見事なものだろう。
だが現在は水曜日のカンパネラより、過去にケンモチ氏が楽曲提供をしていたiriさんの曲の方が好きになってしまった。今では彼女の曲にドップリハマッてしまっている。

最新曲がとにかくお洒落すぎる。

 

思うと基本的に音楽については私は所謂懐古厨の傾向にあるかもしれない。
昔好きだったSOUL'd OUTについてもそうだ。最後の解散ライブにまで行ったが結局最初のウェカピポやFlyte tymeは私にとってのベストソングだ。ちょうどTo all tha dreamersを出した辺りからバンド色やポップ色が全面に押し出されてテイストが変わっていった。

 

 

それに対して私がハマっているKREVAは今でも変わらず、ソロデビューした時からのスタイルを貫き通しているように見える。そこが違うのだと思う。昔のファンは今でもファンであり続けているはず(勝手な推測)。

もちろんこの世に不変なものなどなにもない。だがやはりだいたいのことは初心が大事なんじゃないかと思う。

今聴いても、やっぱり昔のカンパネラは好きです。

 

※9/6追記

コムアイが水曜日のカンパネラ脱退を発表。そして二代目のボーカル就任。
この記事を投稿してから数日というタイムリーさで驚き。
元から二代目案があったというよりもコムアイさんがやりたいこととグループの方向性が乖離していたのだろうと推測。

これで昔のへんちくりんのネタ路線には戻れないことが明白になった。
このままコムアイさんは宗教っぽいような芸術家っぽいような路線に突っ走っていくのだろう。
途中から彼女は歌唱力を意識しはじめていった感があるが、そっち系の真面目路線のポテンシャルは私は感じない。
ネタモノの曲をやるから彼女の色、個性が出せるのである。
改めて彼女の活躍をお祈りするがソロ活動での楽曲は聴くことはないだろう。

そして二代目カンパネラはまた昔のようにネタモノ路線に戻ってくれるかどうかが重要。
ケンモチ氏らプロデューサー陣の腕にかかれば変わらず良い作品を出せるだろうとは思う。
だが自分にとっては二代目というよりももはや別物の新しいグループという括りでしか見られないだろう。

結論として、水曜日のカンパネラは昔のコムアイがいないとダメっていうことです。