自分本位。

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映画:復讐者のメロディ いい映画観られました。

久しぶりに良い映画みたな~と満足感を感じる映画でした。

復讐者のメロディ(字幕版)

復讐者のメロディ(字幕版)

  • ローランド・ムーラー
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タイトル:復讐者のメロディ

原題:A Bluebird in My Heart

主演:ローランド・ムーラー

主演俳優が出演するその他おすすめ作品:パピヨン(字幕版)

言語:英語+フランス語(一部)

 

Amazon Prime会員は無料で観られる作品です。ヨーロッパ映画好きな方にオススメ。

 

ざっくりあらすじ

元受刑者の男ダニーが仮釈放後に安ホテルに行き着いた。そこを切り盛りしていたのはシングルマザーとその娘のクララ。本作品はその3人のドラマである。

好奇心が旺盛なクララは無口で見慣れない風貌のダニーに対して興味を持つ。ダニーは最初はつっけんどんな態度を見せるものの、次第に心を開き始め互いに心を通わせるようになり、ダニーは心機一転新たな働き口を探し平穏な日々を過ごす。ある夜、クララはホテルの近くに屯するドラッグの売人の男に絡まれ、激しく暴行されてしまう。

現場に遭遇したダニーがクララを助け、そこから新たなストーリーが始まっていく。

 

この映画の特に良かったところ

①風景等の美しいカットが散りばめられている。

アメリカ映画にはあまりないヨーロッパっぽい雰囲気が全面に出た映画。所々に風景等のちょっとしたカットが映される。アートを観ているような感覚になれました。

 

②多くを語らない主演俳優の雰囲気・男気

無口なダニーの雰囲気が哀愁漂わせる作品となっている。

口数は少ないダニーは言葉ではなく、行動・背中で見せる男。セリフが少ない分雰囲気や演技力が問われるキャラクターだが主演俳優ローランド・ムーラーの演技は見事です。ナチュラルにダニーという人間を表現しているように感じられました。

途中に悪と向き合い葛藤するシーンも素晴らしい

最後まで寡黙な人間ですが、彼の表情や背中には孤独・寂しさ・優しさ・冷静さ等多くの雰囲気が見て取れます。

クララを子供扱いせず一人の人間として尊重し、自分の娘のように守る姿勢は男気を感じます。彼にどんな過去があったのかは結局明かされず仕舞いでした。

 

③一から築き上げていく様子

服役して家も人間関係もすべてゼロからスタートしたダニーだが、宿泊先での手伝いやレストランでの皿洗いのアルバイト等何も文句を言わず一生懸命こなし、周囲からの信頼を得られ始める。何もないところから徐々に成長していく様をみているとRPGゲームでレベルアップしていくような感覚を覚える。この点も楽しめたポイント。

 

 

 素直に楽しめた映画でした。気になったのは一度編集が雑でブツ切りになるようなシーンがあったのとエンディングはちょっとあっさりしている印象でしたがいい終わり方で満足でした。