自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

嫌いなもの:スイカ

この季節になるとスイカが食べたくなったり、夏の果物はやっぱりスイカだ!と思ったりする人は多いだろう。
また、本物ではないがスイカバーが大好きだといった人は100人に聞いたら95人くらいはいるような印象。


俺はスイカが嫌いだ。
・水っぽくて全然パッとしないインパクトがなさすぎる薄すぎる味。(これはメロンと梨も同類。この2つも好きでない)
・余りにも取るのが面倒で至る所にある無数の種。
・取り除いたつもりでも口のなかに入ってしまううっとおしい種。
・青臭いような、きゅうりに少し甘いようなにおいを足したような全く食欲をそそられない匂い。
これが主な理由だ。

全くの偏見・主観だが、
イカは農家や田舎の家庭、特に大家族世帯で出されるデザートといったイメージ。
祖父母のいる家庭で育たないとまず出されることはないだろう。
生まれ育った環境では幸か不幸か、小さい頃から自分以外の友達の家はほぼ全て祖父母と一緒に暮らすような大家族だった。
夏場にこういう家に遊びにいくとことごとくおやつでスイカを出してくる。それがたまらなく苦痛だった。

自分は生まれた時から両親と3人で住む核家族の家。果物はさほど好きでない両親の影響もあってかあまり果物を食べてこなかった。
イチゴやパイナップル、キウイフルーツ等、酸味や甘みがあったり、味の強い爽やかな果物は好きだ。
しかしスイカ。こいつは何度食ってもだめだ。美味しさが全く理解できない。これは完全にジイさんバアさんのいる家庭の食い物だ。
出されてみんな喜ぶなんて勘違いはするなということを一人でも多くの人に知ってもらいたい。
俺のようなスイカ嫌いがマイノリティすぎてこの時期は少し生きにくい感じる今日。

ジイさんバアさんの食い物というと和菓子系も全く同じだ。
まんじゅう、だんご、おはぎ、桜餅、わらび餅、どらやきかりんとう、黒飴、あんみつ、おしるこ等。
挙げるとキリがないが、こういった和菓子系の食い物も全部俺の中では全てジイさんバアさんの食い物と自分の中で位置付けている。
このジイさんバアさん系の食い物を出されると苦痛で仕方がない。ジイさんバアさんからもらうお土産はほぼ100%の確率で和菓子系。
出されても困るし、その場で食いたくもないし、無理して食わないと失礼だというプレッシャーに襲われる。強い精神的苦痛。

自分の善意は他人にとって苦痛となる可能性もあるということ。これは常に忘れてはいけない人生の教訓だ。
また、俺みたいな大人になって辛い思いをしないよう自分の子供にはできるだけたくさんいろんなものを食わせていかなければならないと強く感じさせる。

人の好みは千差万別。自分の好きが相手の好きだというわけではない。
誰が食べてもこれが旨いはずだ。周りがみんな好きだから相手もこれが好きなはずだ。自分が好きだから相手も絶対好きに違いない。
などといった固定観念にとらわれることなく相手の気持ちを考え柔軟な思考で生きていきたいと思う。