インフレ、リセッション懸念、エネルギー問題、ロシア・ウクライナ問題、コロナウイルス等、世界市場が様々な不安要素を抱える中でインド市場に注目が集まっている。
ウォールストリートジャーナルはインド市場に対してざっくりと以下のように報じている。
・MSCIインド指数が直近3カ月で8%余り値上がり。一方でMSCI新興国市場指数・米S&P500種指数は6%下落。
・インド指数好調の理由は個人消費の強さや6月以降の原油の値下がりに関係しているとの見方
・インドは世界第3位の石油輸入国。必要量の8割を輸入に依存。原油価格が下がり始めた6月以降インド株式は上向いている。
・しかしこれから始まる祭事商戦で内需に弱含みの兆しが出ていないか注視する必要があり。
・7月はインフレ・失業率の高止まりにより消費者信頼感は低迷。下落リスクは残るが資源価格の調整を踏まえると、大きなダメージを受ける可能性は低い。
このようなことが書かれており、比較的前向きな見方がされている。
インドの投資信託に注目
インドは個人的に注目している国でもある。今年に入ってからインド企業特化型の投資であるiTrustインド株式にほんの少しばかり積立を始めた。選定理由は単純に楽天証券で購入できるインド投信の中で最も管理費用が安いからという理由だけである。といっても1.5%とインデックスファンド等と比べるとかなり高めの設定となっている。
他にもインド株式の投資信託は
・ダイワ・インド株ファンド
・ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド
・東京海上・インド・オーナーズ株式オープン
などがあり軒並み管理費用は1.8%以上で高め。
iTrustインド株式について
iTrustインド株式-ファンド詳細|投資信託[モーニングスター]
モーニングスターの情報より、こちらも6月に入ってから右肩あがりとなっており調子がそこそこ良い。現時点で1年のトータルリターンは11%。他に投資している楽天全米株式は9%、eMAXIS Slim全世界株式は6.9。これらよりもリターンは上回っており今のところ順調に推移している。
現在の組み入れ銘柄の構成比は
・金融 37%
・情報技術 17.7%
・ヘルスケア 13.9%
・生活必需品 12.8%
・一般消費財・サービス 12.6%
・その他の業種 3.7%
・コールローン等、その他 2.3%
このような構成。
直近の月次レポート(7/29)。上位9番目にはインドのスズキが入っている。インドというとタタモーターというイメージが頭のなかにあるがタタはベスト10には入っていなかった。
最後にひとこと
未来は予想できないので可能性を感じた企業や国に投資してみた方が良いと個人的には思っている。分散し過ぎはあまり好ましいものではないだろうが、投資は犀の角のようにただ独りひたすら地道に歩むもの。正解はない。投資の手法は十人十色、これもやはり「みんなちがって みんないい」だ。インドも投資先の一つとして十分にアリだと思います。
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