自分本位。

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RIZINには梅野源治の顔芸が足りない。

いよいよ日曜日(7/31)、RIZIN 37が開催。今回はメインカードが女性選手となっています。女性の格闘技特集といった感じで女性のメイン選手が勢ぞろいです。
今回は久々にRENA選手が参戦します。一ファンとして応援にますます熱が入ります。これまでコロナ禍でなかなか呼ぶことができなかった海外選手も参戦し、日本人VS外国人の試合が多く組まれて非常に楽しみな大会であります。ベラトールとの対抗戦をまた見たいところです。

 

 

 

↓試合前の特集動画

 

 

注目カードは全て。

今回も朝倉兄弟は不参加。朝倉海は怪我の治療で長期離脱、朝倉未来はまたもや不参加。メイウェザーとの一戦を控えており、今はそれどころではありません。そろそろ彼のガチ試合が観たいところです。実力・戦績はさておきやはりRIZINのスターは朝倉未来です。彼がいないと盛り上がりにかけます。
スター選手の一人である那須川天心がボクシングに転向する以上、朝倉兄は必須です。もったいぶらずにやはり試合には積極的に出て欲しい。勝っても負けても朝倉未来のストーリーはRIZINには欠かせません。

そして注目していたメインカードの井上直樹と瀧澤謙太の試合は井上選手の怪我によりキャンセル。佐々木憂流迦もコロナ感染により欠場が決定。誠に残念な限りです。青木真也選手の毒舌「ヨカタじゃねえんだよ」が連発する事案です。

こうなると今回は看板カード的なものがなく、全試合が注目カードと言えるでしょう。

欠場選手やRIZINを去る選手が多数出る中、今回は海外選手の発掘、積極的な起用が感じられる大会となります。海外選手が多数来日してきており、コロナ前のようなバリエーションに富んだマッチメイクに今後期待が持てます。

 

ピックアップカード

注目カードは全てといいながら、個人的に楽しみな試合をピックアップしていきます。

①関根“シュレック”秀樹 vs スダリオ剛

 スダリオにとってはシュレック関根に負けた弟の敵討ちとなるのか?ストーリー性良しです。素行の悪さで定評のあるスダリオが殴り勝つのか、元警官のシュレック関根がグラウンドで制圧して取り押さえて現行犯逮捕(勝利)するのか非常に楽しみで気になる一戦です。スダリオ選手の打撃が優勢になる試合展開と予想。RIZINではあまり組まれない重量級の試合ということもあり期待しています。

個人的な希望だとスダリオ選手はもっとヒールキャラを演じて欲しいなという印象です。血気盛んな悪童キャラで突っ走って欲しいのでインタビューを見ている限りでは物足りなさを感じてしまいます。

②RENA vs アナスタシア・スヴェッキスカ

一番注目している試合がこちらです。やはりこれしかありません。ようやくスターのRENAさんが出場。一ファンとしてこれは見逃せない一戦です。RIZINのスター選手としてRENAさんはやはり必須の存在です。

アナスタシア・スヴェッキスカ - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト

相手はグラップリングをバックボーンとする選手。これまでの浅倉カンナやベラトールでの過去の試合から分かるとおり、RENA選手にとっては相性が非常に悪い相手とみられます。順調に勝てばまた近いうちにRENAさんの試合が観られると思うので勝ってもらうのが一番良いです。しかしRENA選手ですので正直勝っても負けてもいい。個人的にはRENAさんを観られればそれで良しなのです。

 

③三浦孝太 vs フェリペ“キングハンター”マソーニ

 

RIZIN.33で彗星の如く現れたキングカズの息子、三浦孝太。前回の試合では対戦相手のYUSHI相手に父親譲りの強烈なサッカーボールキックを披露し見事勝利を収めました。もともと5/5の+weedでカードが組まれていましたが三浦選手の怪我で試合が中止となりました。実質延期といった形で今回実現です。

フェリペ“キングハンター”マソーニ - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト

今回相手のマソーニは三浦選手よりも実戦経験のあるファイターです。今回RIZIN初登場。地元の大会では勝ち越しており、三浦選手にとってはかなり危険な相手となることは言うまでもありません。三浦選手同様、打撃を得意とする相手とのことでガチガチの打ち合いが楽しみです。キングカズの息子を倒して真のキングハンターとなれるのか要注目です。

④所英男 vs 神龍誠

男性選手のメインカード的試合です。所選手はHERO'S、K-1ダイナマイト、DREAM等で活躍してきた御年44歳の大ベテラン選手。闘うフリーターと呼ばれ、一線で闘ってきましたがレジェンド級の存在です。

通常、61kgのバンタム級で闘っている選手ですが今回は1階級下げた57kgの契約で出場。この年齢で階級を下げて相手の土俵で闘う姿勢は尊敬に値します。所選手の謙虚で礼儀正しい人柄や、対戦相手に敬意を払う姿勢を見て応援したくなる人は多いはずです。

試合前の公開練習の動画ではゲッソリと痩せた姿が確認でき、減量の過酷さがうかがえます。年齢的にはほぼ引退試合と思われますのでなんとしても所選手には勝ってほしい。そんな試合です。

神龍誠 - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト

対する神龍誠選手は24歳、新進気鋭の若手選手。DEEPのフライ級チャンピオンです。wikipediaによると戦績は15戦13勝1敗。勢い抜群でノリにのっています。

会見での発言の過激さから分かる通り、見事にヒール役をこなしています。若手にもかかわらず、盛り上げようという気持ちや格闘技への愛がひしひしと伝わります。試合前の雰囲気作りは十分です。エンタメ格闘技であるRIZINにおいてこういった役割を意識して演じることは非常に重要。間違いなく面白い試合になりそうです。

 

でもなにかが足りない・・・

バチバチの試合が組まれていて硬派なイベントのようになっています。
出場選手も有名選手ばかりで申し分なしです。確実に盛り上がるでしょう。

しかしRIZINファンならこう思う人もいるでしょう。「こんなのいつものRIZINと違う」と。硬派すぎるマッチメイクで真面目路線に行っってしまったように思えます。

何か物足りません。。。

 

足りないもの:梅野源治の顔芸。

考えた結果、足りないものをズバリ述べると梅野源治選手だと私は思いました。
足りないものは彼の顔芸、そして彼の優れたキャラクター性です。RIZINを盛り上げる為には不可欠です。私がRIZINに求めるものは単なる格闘技ではなく多少のエンタメ性です。梅野源治の顔芸です。顔芸とは、皇治戦(2戦目)における判定時に魅せたあの顔芸です。

 

ダウンにこそならなかったものの、攻撃を食らってほぼダウン状態になったにも関わらず、自らの勝ちを確信していました。この時に見せた顔パフォーマンスと、試合を観ていた側にとっては意味不明で到底解釈できない「ヤバイだろ」は歴史に残る名シーンです。

 

さらに試合後インタビューでは負けたにもかかわらず勝ち誇った様子を崩さない強靭なメンタルと堂々とした強気すぎる発言は普通の選手ではできません。まさに彼に備わった才能・素質です。これをきっかけに梅野選手は一躍時の人となり、RIZINでの立ち位置、キャラクターを確固たるものとしました。しかし残念ながらこの試合以降、インパクトのある顔芸を見せてくれる選手は現れていません。梅野選手の顔芸、インタビューでの話芸・マイクパフォーマンス等をRIZINでもっと定着させて欲しいと思います。

 

梅野源治の顔芸をもっと見たい!

とにかく彼の顔芸をもっと楽しみたいと私は思います。
皇治 VS 梅野 3回戦目(肘あり、バッティングあり、金的あり)でもいいと思います。なんでも良いのであの顔芸や発言をとにかくRIZINでまた観たいのであります。

またこの二人、やって欲しいです。

 

欲を言えば皇治も見たい!

 

梅野選手だけでなく、欲を言えば皇治の試合ももっと見たいと思います。バッティングや金的問題で試合をしたくないという選手が多いのかもしれません。しかし彼の試合は盛り上がります。試合展開は真っ向から堂々と打ち合うか、皇治が耐えて忍耐芸を披露するかのだいたい2パターンとなり塩試合はほぼありません。バッティング・金的はかなり問題がありますが、彼の得意技・コンテンツとして定着してしまっている面もあり、繰り出されるとやはり盛り上がります。

 

 

バッティングや金的はさておき(さておけない)、いずれにせよ、結果的には皇治選手の試合は確実に盛り上がるはずです。エンタメ性としては充分ではないかと思っております。皇治選手はその高い知名度からアンチも多く、バッティング・金的問題もありますがRIZINにとっては必要不可欠な選手の一人です。

 

最後に

RIZINはただの格闘技イベントではなく、格闘技を中心としたエンターテイメントという風に認識しております。エンタメ部分がなく、硬派な試合だけではライジンとは言えません。人気を高める為にはやはりエンタメ的な要素がどうしても必要です。

そして梅野選手の顔芸は一度ハマるとやめられません。非常にクセになるので何度も見たくなります。RIZINには梅野選手のような貴重なキャラは必要不可欠ではないでしょうか。