自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

「タオる」

コロナ禍になってからというもの、感染防止のために手洗い場のジェットタオルが使用できなくなった。多くのお店や施設のトイレではペーパータオルで代用することになっているはずだが、ご多分に漏れず私が勤めている会社もペーパータオルを使用している。最初は「エアーで手の水分をしっかり飛ばさないと、洗った感じがしないな~なんか嫌だなあ」と思っていた。あの「ブオーン」という大きな音と共に吹き出す爽快な風。これがやはり好きだった。ジェットタオルの良い点は気持ちの良さだ。しかしウイルスが拡散してしまったら本末転倒なので我慢しなければいけない。この「ペーパータオル禍」でなんとか楽しく・気持ち良く手を洗えないかと思って思いついて今でもやっていることをご紹介させていただく。

私が思いついたのはゲームをするという事だ。

ルールは以下の通り
①:ペーパータオルを手に取り、拭き終わった後にペーパータオルを丸める
※丸め方・形はは自由。

②:①を新たな乾いたペーパータオルで覆う。(濡れていると衛生的に良くないため)

③:これをゴミ箱に投げてゴールするまで基本トイレを出られない。

④:投げる距離はまずはゴミ箱から大股で1歩の場所で1回投げる、入らなければ今度はゴミ場から大股で2歩のところから投げる。3回投げて入らなければ大股3歩で5回チャレンジ。

⑤:合計8回投げて入らなければゲームオーバー。終了。

⑥:ゲームオーバーになっても特に罰ゲームなどはない。
※忙しい時はやらない。誰かが入ってきたらその時点で即中止。

というものだ。
このゲームはダーツ的な感覚で楽しめるので仕事の気分転換にはもってこいの方法だと思う。さらに外したらどんどん難易度が高くなり、更に誰かが入ってきてバカげたことをやっているのがバレるというスリル感もある。それに加えて良い点はそのままゴミ箱に捨てられるだけだったペーパータオルを最後を楽しんで捨てることにより、SDGsの一環にも成り得るということだ。

必要とされるのは多少の集中力とコントロール。そしていかに自分が投げやすい形状に丸められるかがカギとなる。外して長引けば長引く程誰かが入ってきてバレる確率が高くなり緊張感が高まってくる。野球やダーツ経験がある人は多少経験が活かされだろう。しかし私は経験がなく運動神経が決して良いとは言えないのでだいたい外してしまう。私の場合だいたい2歩目でなんとか入るかどうか。3歩目になるとほとんど入らない。ゲームというものは難易度のバランスが大事なのでこのくらいがちょうど良い。

仕事はバカ真面目にやるべきではない。たとえ勤務中においても何か密かに楽しみを見つけモチベーションを保ってやるのが長く働くコツだ。全く関係ない面白いことや好きなこと、よこしまなこと、いかがわしいことなど考えながら仕事をするべきだと思う。そうでもしないとストレスしかたまらない。このゲームを編み出してからというもの、勤務時間中の余り過ぎた時間調整にも多少役立っている。

ちなみにこのゲームに名前がなかったので適当に考えた。単純に「タオる」である。そのまんま。「ペーパータオル」のペーパーを省き、「ル」を「る」に変えて動詞っぽくしてるだけのシンプルなもの。もしかしたら日本中、世界中のどこかに私と同じようにそこまで真面目じゃない人間がいて全く同じことをやっている人がいるかもしれない。
タオるが認知されたらおそらく、私のような不真面目な人間を中心に浸透するだろうと思う。広めるつもりはないが真面目な競技になったら案外面白いんじゃないかと勝手に思っている。

 

もし「タオる」が競技化されたら(ルール)
①競技する場所はトイレを模した部屋で行う。

②ペーパータオルだとエコの観点から良くないのである程度使いまわせる材質の薄っぺらなウェスや紙のようなタオルを使えば問題なし。

③競技者は一投一投、毎回手洗い場でしっかり手を洗うところから始める。そして手持ちのタオルで手を拭いてポジションに入る。

④相手選手に投げる姿・構えているところを見られたらダメ。バレたら無得点。

⑤相手選手はドアの外で待機。タイミングを見計らってドアを開ける。1ターン1回限り。外から中の様子は分からない。
(ノックをして相手にプレッシャーを与える行為はOK)

⑥攻撃:タオルを投げる側 守備:ドアの外で待機する側

⑦ドア開けたときにプレイヤーがタオルを投げていた、もしくは投げようと構えていたらバレたことになるので無得点。
※構えているかどうかについては審判が厳格に判断。

⑧1投目は距離が近いので小さいゴミ箱。2投目~4投目は少し大きくしたゴミ箱、5投目~9投目は大き目のゴミ箱とゴミ箱のサイズは3種類。

⑨ゴミ箱にタオルが入った段階でターン終了。攻守交替。

⑩早く入る程高得点になり、数ターン繰り返した後の合計得点で勝敗を決める。

⑪審判はトイレ内外それぞれ最低ひとりずつ必要。

こんな感じでルールをちゃんとさせるとそれなりに競技っぽくなる。最初に手を洗う点とトイレっぽい場所でやることが特に重要。
世界初のトイレでやる競技だ。これがタオるの一番の特徴。「タオる」のイメージキャラクターはもちろん女優の土屋太鳳さんで決まり。この「タオる」が相撲や柔道のように「TAORU」として世界で浸透していって世界中にタオる人が増えて欲しいと密かに思う。

コロナ禍で飲み会もなく楽しみがなくなった人、毎日仕事や人間関係でストレスが溜まってしまうという人、もし職場のトイレにペーパータオルとゴミ箱があったら気分転換にタオってみることをお勧めさせていただく。