まず初めに述べておく。私は渡部氏を擁護するつもりはない。
これから述べる内容は、「彼は今後どうしたら売れるのか?復活できるのか?」ということに焦点を当てて勝手に考え、妄想したものであると前置きさせていただく。
周知のとおり、多目的トイレでの不倫行為で長らく謹慎中だったアンジャッシュの渡部建氏がテレビ番組・芸能活動復帰を果たした。
ヤフーニュースのコメントを見てみると「もう需要がない」、「見ない」、「戻ってくるな」といった内容のコメントばかりで冷ややかな反応であった。これは無理もない。
まだ「渡部建=多目的トイレで不倫相手と淫らな行為をした変態」というイメージを持っている人が大勢いるということだ。今後も「彼をテレビに出すな」、「不快だ」などという批判はたくさんあることだろう。
しかし、私は彼がテレビに出演しているところを見たとしても特に何も思わない。
私自身の考えは「仕事がもらえるなら、どこかで需要があるならどんどん出ればいい」と考えている。もしこちらが見たくなければ見ないという選択をするし、あくまで不倫というものは基本的に家族、不倫相手といった当事者間の問題としか見ていないからということもある。そして彼には彼の家族いて、家族を養わなければならないから必要に応じて仕事があればすればいいと思っている。
不倫前の渡部氏についての印象
そもそも彼については芸人としての面白さは個人的にほとんど感じられなかった。
不倫が発覚する前は食通を売りにしたキャラで、もはや芸人ではなく単に飲食店に詳しくてトークがうまいタレントという印象だった。
「芸人にもかかわらずお笑いをほとんどせず、ただドヤ顔で飲食店・料理の話しかしていなのにどこに需要があるのか?」という疑問さえ抱くこともあった。存在感や存在意義がイマイチよくわからなかった。
そんな中、突如として不倫のニュースが世間を騒がせ、良くも悪くも知名度が高まった。インパクト絶大でSNSの炎上商法を圧倒するレベルだったはずだ。奥様にとってはかなりの精神的な苦痛を味わったことだろう。しかし私からすると逆に復活することができれば芸能界で生き残りが約束されるという絶好のチャンスになるのではないかと思った。
彼の長所や不倫発覚後の気付き
まず彼の良い所はなんなのかということを個人的に考えてみた。
- 飲食店に詳しく、食通である
- タレント業で培ったトーク力がある
- 少なくとも不倫が発覚する前はモテまくっていた
- 多目的トイレで行為を行うほどの大胆さ、豪快さがある
- 性欲が物凄い。(生殖意欲が旺盛)
- バレずに行為できる多目的トイレに詳しい(推測)
彼にはこういった良い点(?)というか、特徴があることが分かった。
私としては、多目的トイレでの行為に及んだことで、彼がスキャンダルによってある意味でのお笑いを提供したという風に見ることができた。単なる食レポだけのタレントではなく、しっかりとお笑いができるお笑い芸人であることに改めて気付かされた。
今までの食通キャラはもう通用しない。恐らくいつまで経っても「多目的トイレで不倫行為をした」というイメージは完全に拭えず、不潔な奴だと大半の視聴者に思われ続けるからだ。そんな不潔な印象を持たれた人間が料理の解説、飲食店の紹介をしたところで、「ここも不倫につかった店なのか?」と思われるに決まっている。
これは彼にとって路線転向を図る良い機会ではないかと思っている。ピンチをチャンスに変えるべきだ。
芸能界で生き残るためには?:チャンスがある路線
・どうすれば渡部氏が完全復活できるのか?
・どうすれば不倫発覚前のように生き生きと精力的に活動ができるのか?
ということについて私なりに考えてみた。私の考えは以下のようなものとなった。
開き直って変態のキャラでやっていく
崖っぷち状態なので、正々堂々と潔く開き直ってこのジャンルでやっていくのがもはや彼にとっての正規ルートだろう。背水の陣でやるしかない。今置かれている立場では選り好みはできるわけがない。自分の目指しているものと違い不本意かもしれないがもうこの道しかないはずだ。「変態おじさん」というキャラでやっていくことでイメージ通りとなり、視聴者からは違和感は感じられないからこそまさに今がチャンスなのだ。すんなりとイケるはず。このタイミングを逃してしまえば完全復活はできないだろうと私は考える。
お笑い芸人のゲンドーコバヤシさんもこの記事で彼についてこう語っている。
「万が一、(アンジャッシュの)渡部が吹っ切れて『スケベおじさんでーす』みたいなキャラで帰ってきたら、俺なんかすぐに失職するでしょうね。各局のプロデューサーから『お前みたいなまがい物は要らないよ。こっちには本物がいるんだよ』って言われて。そうなったらお恥ずかしい話ですが、傘下に入るしかないでしょうね」
同業の芸人からもこのようなお墨付きをもらっている。これはチャンスとしかいいようがないだろう。
渡部氏が完全復活を遂げるために、私が思い描く流れはこのようになる。
手始めにアベマTVのしくじり先生で禊を済ませて路線転向を宣言。「スケベおじさんです」と開き直る。
↓
・セクシー系の深夜番組に出演する。(ゴットタン、ケンコバのバコバコナイト 等)
変態のイメージを消すのではなく、逆に変態キャラを定着させていくことができればまず深夜帯の番組からの需要は高まると見ている。
・コントも下ネタ系中心のコントに路線変更
相方の児島にとって不本意かもしれない。だがもはやアンジャッシュとしてやっていくには、これを逆に利用するしか方法がない。これが互いの共存の道だろう。この手の路線は既にどぶろっくが地位を確立しているが、芸風は違うので完全に被ることはないだろう。
・最新版「東京いい店やれる店」を出版すること
かつて小学館から「東京いい店やれる店」という本が出版されていた。2作目の「新東京いい店やれる店」が出版されたのはもう約10年前だ。新作が待たれるところ。渡部氏の経歴はまさにうってつけである。飲食店に詳しいという点と、何人もの女性を口説いてきたという点において非常に説得力がある作品となることは間違いない。出版すればかなり需要はあるのではないかと思う。特に首都圏に住む世の独身男性にとっては喉から手が出る程欲しい情報のはずだ。
最後に
何度も述べているが、やはり渡部氏は自信をもって堂々とスケベおじさんだと開き直るしかないだろう。もはやこれしか道がないといっても過言ではない。このバッシングだらけの流れを完全に変えるためにはこれぐらいのことをやるしかない。
周囲からのバッシングを受けても「うるせえ俺は変態なんだ。俺にしかできない仕事があるんだから黙ってろ」と開き直って変態キャラをとことんやるくらいの気概を見せて欲しいところだ。彼には良くも悪くも彼にしかないストーリーがあるのだ。
私としては彼が活躍しようが一向に構わない。テレビに出る以上視聴者全員でなくてもいいから一部にウケるようになれば良いと思う。人生において100点はほぼ無理だ、最低でも60点に到達できれば御の字である。そうすれば支持する層も出てくるだろう。
前提として最も迷惑をかけた奥様に認めてもらえるならばの話になってしまうものの、彼にとってはこの道を極めることこそ芸能界で生き残るための運命、天命、使命なのではないかと思う。