自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

小林賢太郎さんは個人的にそこまで悪くないと思いました。

ラーメンズ - Wikipedia

小山田氏に続き今度は小林賢太郎氏が世界レベルで炎上。次から次へと炎上のニュースばかり出てくる。日本大炎上だ。

当然のことながら過去の発言には小山田氏同様、責任は取らなければならないし不適切な発言だった。これは正当化はできるものではない。

しかしながら個人的な感覚だと企業レベルでいえば、即懲戒解雇ではなく「厳重注意レベル」にとどめる案件だという印象。オリンピックだからクビにせざるを得なかったということ。

今回の件は小山田氏ほど私はそこまで胸糞悪い気分にもならなかった。これはなぜかよく考えた

小山田氏とは違かったから

小山田氏と明らかに違う点は「実際にやったかどうか」という点

小山田氏については過去のインタビューから、いじめをやったことを悪びれることもなくふざけて話している。はっきりといじめをやったと明言している。

対して、小林賢太郎氏(ラーメンズ)はコントにおいて「ユダヤ人大量惨殺ごっこをやろう」という発言はしてしまったものの、実際にやってはいない。たった一言発言しただけだった。ここがまず大きなポイント。やったのは彼らではなく当時のナチスドイツである。

もう一つは小山田氏は過去の不適切発言はあったものの、一旦は留任という形となり続投する流れがあったが、最終的に辞任という結果になった。一方小林氏は即解任。これは組織委員会の判断だと思われるが、ぐだぐだ引きずるよりも即座に辞める方が後味が良く印象が明らかに違う。

そして小山田氏のいじめネタはネット上では既にかなり有名な話でもはや小山田氏=いじめというイメージがすでに付いていた思うが、ラーメンズのネタはマニアでない限り誰もわからなかったのではないかと思う。

古すぎるネタ・若気の至り

このホロコーストネタが披露されたのは1998年。20年以上も前の話である。小山田氏のの件もそうだがあまりにも古すぎる話だ。小山田氏の話はある程度有名だったものの、この件に関しては化石のように地下深くに眠っていてあえて無理矢理掘り起こさない限り誰もわからなかった話だ。不発弾のように長年地下に眠っていたものが無理矢理掘り起こされたばかりに爆発してしまった。そんな印象を受ける。

ラーメンズ結成は1996年。まだほとんど売れてもいない若手のコンビである。芸人は売れなければ全く稼げない。なので売れたいという一心から捨て身の覚悟でブッコんだネタも考えてしまったのではないかと推察できる。今で言う炎上により知名度を得る人に近いものだ。不適切なことには変わりないのだけれどもそういう若気の至り的なところもあったと思う。

素直に謝罪している

この件を受け、ラーメンズの両名は即座に謝罪を公表している。過去の自分たちの誤りを悔いて反省し謝罪している。

少なくとも小山田氏よりは反省の気持ちがこもっているような印象を個人的には受けた。

外国人が不快に思うようなネタなんて他にもたくさんある

ガキの使いの件は問題になったがこういった動画のように世界中の人からみたら不快に思うような芸人のネタなんて騒ぎにならないだけで探せばいくらでも見つかりそうだ。

キリがない気がしている。

この問題について世界中に再考を促すきっかけになった

自分は歴史には詳しくはない。どちらかというと苦手な方だ。

この問題については、大戦の際にヒトラー(ナチスドイツ)がユダヤ人を強制収用して大量虐殺という残虐非道な行為を行った。というふわっとしたことだけなんとなく知っていたレベルだ。自分が生まれる前の話であり、遠く離れた国の出来事である。それもあり思い出すこともほとんどない。なので今回の件を機に調べてみた。以下のサイトを参考にした。

ユダヤ人がどのように殺害されたのかが分かった。広島や長崎の原爆投下と同様にあってはならないことである。

このような話はメディアで話題にならない限り特に若い人達にとってはあまり知る機会がない。学校の歴史の授業では少ししか学ばことはなかった。いじめの話と違い現実味がないということもある。

なのでこの話をきっかけにして世界中の人達が改めてこの話について考え学ぶ機会が得られたことは前向きに考えるべきだと思う。

ここまで厳格ならそういったネタが一切禁じられる方向に行くべきでは?

今回のホロコーストの話や、人種差別をほのめかすようなネタはもちろん不適切だ。

だが今回の件のように過去の発言が大きな問題になるならばまず芸人や芸能人らのテレビ・ラジオ・コント・雑誌等での発言をすべて調べていかなければならなくなる。

そして今後このようなことを繰り返さないために、こういった過去の戦争関連・人種関連・LGBT・宗教・その他思想・障害・容姿に関することなどすべてネタにしたりいじったりするようなものはすべて禁じられる方向にいかなければならないのではないだろうか。身近な例としてハゲ・デブ・ブサイク等こういったネタ・いじり関連もすべて禁止。そういった方向にもっていかないと今後もまた同じような事が起こる可能性がある。ここまでいちいち騒がれるのであればもはやここまでいろいろ厳しくしなければならないだろう。

最後に

人間誰しも過去の失敗はあるはず。過去の発言すべてに自信が持てるかといったら当然持てるわけがない。もし指摘されたら素直に認めて反省するしかないだろう。つい先日もサッカーのグリーズマンの件もあったばかりだ。このような発言を全て止めるのはそもそも無理だし決してなくなることはないだろう。