自分本位。

株とモノ批評、時々小話。なんでもことばに。

会社の事務所で

昼休みの1時間のうち15分程度を仮眠に当てる。
少しカッコ良く言うと、昼休みの仮眠は仕事を乗り切るために欠かせないルーティンだ。

ほんの数分でスっと浅い眠りにはいれて残り約10分間はわずかに意識があるレム睡眠的な状態。これが心地よい。
しかしながらこの10分間のうちに毎回よく屁がでそうになる。
だからこの10分間は心地良くもありながら屁を出さないようにケツに神経を研ぎ澄まさなければいけない緊張感のある時間。

今日はこの10分間で一度、もしかしたら屁をしてしまった可能性が高い。一瞬の気の弛みだ。ケツの締まりも緩めてしまった。
屁を鳴らした感触があり音が若干聞こえた気がするのだ。
静寂な昼休みの事務所内にいた周りの同僚達がきいていたかもしれない。
その後すぐに目を覚まし周りにいた同僚達の表情を見たが、笑ったり怪訝そうな顔をしている様子はない。
周囲の臭いをさりげなく確認しても異臭は感じられなかった。

だがそんなことなどどうでもいいのだ。
その後に自分はやっていませんよ、屁をしたとしてもそれがなんなんだ?
といった表情を貫き、動じていない雰囲気を醸し出していくことが大事だ。

過ぎてしまったことは仕方がない。屁なんて誰でもするし、いつかは出てしまうものだ。睡眠中という無防備な状態で屁が放出されてしまうのはもはや不可抗力に近い。

 

過去を振り返ってしまうとそこに自分が置き去りにされてしまいかねない。
いつもできるだけ前だけ向いて生きていたい。