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Amazon配達員ぶん投げ炎上騒動について思うこと

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先日、Amazonの配達員が荷物をぶん投げているというニュースがSNSで拡散された動画をきっかけに問題になった。

普段最低でも週1ペースでAmazonを頻繁に利用するヘビーユーザーでAmazonをはじめとしたネット通販は欠かせないので他人事じゃないなーと思いこの問題について色々と考えさせられた。

 

地域によって異なるが自分の住んでいる所ではこれまでAmazon商品の配達というとヤマト運輸が行っていた。だが運賃値上げの影響でここ1年~2年の間で大半が「デリバリープロバイダ」と呼ばれる第三の業者に切り替わった。(こっちでは桃太郎便と呼ばれる会社の下請けらしき所)

この会社は所謂安かろう悪かろうといったクオリティ。制服などなく個人が請け負って配達しているような感じでヤマト運輸と違って配達時間や受け取り日時の変更がネット上で簡単にできなかったり、配達時間通りにこない、不在だと勝手に家のドアの前に荷物を置く等配達の品質には大なり小なり不満があるのも事実。

荷物をこのように人目につくところで豪快にぶん投げるのは当然非難されるべき行為だが色々慮ると一方的に非難できないところ。

 

配達員は奴隷でもロボットでもない 

ちょうどこのニュースが取り上げられ問題になったのは1月の上旬。大みそかや初売り、お正月商戦といった繁忙期と重なり激務だったのかもしれない。業務量が多ければストレスが溜まりイラつくのは十分理解できる。

昔学生時代にやってたラーメン屋のバイトが激務すぎてイラつきが半端なかったのも記憶に強く残る。バイトの数が店の広さ・客の数に見合わずあまりに激務でいつもイラついていた。

配達員の経験はないが、配達日時を指定しているにもかかわらず不在だったり何度も再配達をさせるような客があまりに多いとイラつくのも無理はない。自分ならその仕事を辞めるだろう。

溜まりに溜まりまくったイライラがここで爆発してしまったのかもしれない。ストレスが溜まれば仕事の質に影響するのは人間として当然のこと。感情のコントロールが100%できるロボットのような人間など存在しない。だからといって物をぶん投げていいことにはならないが。

 

思いやりの気持ち大事に。

以前問題になった佐川急便のぶん投げ騒動の件依頼、できるだけAmazonや他のネット通販を利用する際に個人レベルで気を付けていることは、

・プライム会員になって受け取れる安全な日時を指定して注文。

・指定日時で受け取れない場合は、確実に受け取れる日時に変更。もしくは営業所で受け取る。

・配達日時の指定はお店の予約と同じものとして考える。

・配達物は一つの梱包にまとめる

・感謝の気持ちを忘れない。

あくまでも自己満足レベルにはなってしまうが、とにかく一発で受け取るということを心掛けている。 それが増えるだけでも配達員への負担は変わるはず。

どんな仕事でもやってもらって当たり前の仕事などない。タダだからといって何度も再配達してもらえばいいという考えもおかしいし、労働にはそれ相応の対価が必要ということ。だからこそ個人レベルでの配慮が重要なはず。

 

配達員個人の問題じゃない

会社利益追求のため、仕事を受注すべく現場のキャパも考えずに物量の多いAmazonの仕事を取りに行った業者の責任も大きいはず。

薄利多売のビジネスによってしわ寄せがきた結果このような事象に発展したのではないかという疑問もある。佐川はじめ、こういう問題が顕在化するということは労働環境が非常に劣悪なんじゃないかと心配してしまう。もしかするとこの業界では日常的にぶん投げは行われているかもしれない。

 

 感情に任せて安易な行動はできない。

SNSが普及し技術が進化したことで便利な反面、いつどこで誰が見ているかわからず、犯罪じゃない事までなんでも細かく取り上げられて拡散されて炎上してしまうリスクがある。この件に限らず日ごろの行いには十分気を付けて生きていかなければならないという反面教師にさせられた。明日は我が身と考えて慎重に行動しなければならない。

 

 最後に

我々利用客があまりに調子にのって度重なる再配達を繰り返し配達員に負担をかけすぎてしまうと、今度は逆にブチ切れられ荷物をぶん投げられて破壊され反乱を起こされてしまうかもしれないといった事も肝に銘じておかなければならない。

ぶん投げが当たり前となり今度は荷物を背負い投げや巴投げ、最悪ジャイアントスイングや投げっぱなしジャーマンなどしてSNSで大炎上する日もそう遠くはないのかもしれない。

今思うと、ヤマト運輸の配達員のサービスは良かったなあ・・・。